訓民正音の優れた点

訓民正音の優れた点

訓民正音は朝鮮固有の文字で、1444年1月に創製されました。創製当時の訓民正音は28字、つまり子音が17字、母音が11字でした。訓民正音は文字通り、民に教える正しい音という意味です。

訓民正音は、一番発達した文字で、色々な優れた点を持っています。それはなによりもまず、発達した文字の類型である子音と母音の字が分けられている文字ということです。

世界の文字の類型には絵文字、表意文字、表音文字などがあります。表音文字は音節文字と子音と母音の字が分けられている文字で区分されます。その中で最も完成した文字が子音と母音に分けられている文字です。

訓民正音は発音と文字の相互関係、朝鮮語の子音と母音を掘り下げて調査、研究して作られたもので、それぞれの音節を全て見事に表すことができます。訓民正音は世界のどの言葉の発音も殆どあらわすことが出来ます。訓民正音のこのような特性について、その創製者は「天下の音を全て表記できる」と言いました。

訓民正音の優れた点は又、文字を作った原理が科学的であることです。訓民正音は人の発音器官を真似てユニークに作られました。創製者は舌や唇、喉のような発音器官の変化を真似て基礎文字を作り、それに基づいて、他のすべての派生文字を体系付けました。世界の文字の発展歴史を見れば、朝鮮民族固有の文字である訓民正音のように科学的原理に基づいて作られた文字を探し出すのは容易なことではありません。

この他、習いやすく、書きやすいなど、色々な長所を持っています。訓民正音について祖先は、「才知に長けた人は一朝にして通達でき、頭の悪い人であっても10日で習うことが出来る」といい、外国の言語学者も、「もし、言葉と文字である民族の文明水準を計るとすれば、朝鮮が世界で断然、トップになるだろう。その文字は簡単でありながら、表現能力が強い」と評しました。

世界の少なからぬ言語学者と情報学の専門家は朝鮮の文字を世界の通用文字あるいはコンピューター専用文字として最も理想的なものと認めています。

朝鮮語は勿論、世界のどの国の言葉も全て表記し、人の感情をリアルに表すことができ、言語情報の記録にも有利な訓民正音を持っているのは、朝鮮民族の大きな誇りです。