朝鮮民族の文化財「訓民正音」

朝鮮民族の文化財「訓民正音」

「訓民正音」は朝鮮固有の文字で、1444年、名のある学者たちによって創製されましたが、これには朝鮮封建王朝の第4代王であったセジョンが直接関与しています。

「訓民正音」が創製される前まで使われた文字は、言語生活で不便なところが少なくありませんでした。このことから自由自在に書き込み、学びやすい文字が切に求められました。封建政府は民族の文字の研究を行うことにしました。

社会科学院言語学研究所の研究室主任、博士、助教授のアン・ギョンサンさんのお話です。

「朝鮮固有の文字『訓民正音』については、世界の言語学者の誰もがその優れた点を認めています。『訓民正音』は他の国の文字の創製の原理と根本から異なる独特の文字の創製の原理を持っています。『訓民正音』は一番発達した子音と母音の字が分けられている文字で、いかなるややこしい発音も充分あらわすことが出来ます」

世界のどの国の発音も殆どそのまま表すことの出来る「訓民正音」について、その創製者たちは「天下の音を全て表記できる」と言いました。「訓民正音」は文字通り、「民に教える正しい音」という意味です。

創製当時の訓民正音は28字、つまり子音が17字、母音が11字でした。文字を作った原理が科学的な「訓民正音」は人の発音器官を真似てユニークに作られました。舌や唇、喉のような発音器官の変化を真似て基礎文字を作り、それに基づいて、他のすべての派生文字を体系付けました。その他、学びやすく、使いやすいなど多くの利便性があります。

世界の少なからぬ言語学者と情報学の専門家は朝鮮の文字を世界の通用文字あるいはコンピューター専用文字として最も理想的なものと認めています。欧州のある大学では「合理性と科学性、独創性などを基準に世界のすべての文字の順位を決めるとき、朝鮮の文字は断然トップになった」と評しました。

世界のどの国の言葉も全て表記し、人の感情をリアルに表すことができ、言語情報の記録にも有利な「訓民正音」は朝鮮民族の貴い文化財です。

（観光）