朝鮮の声郵便箱210710

「朝鮮の声」郵便箱 2021.07.10

カン・ソンヒ（カン・ソニ）、シン・ヨンイル：視聴者の皆さん、お元気ですか？

カン・ソンヒ：皆さんにとって意義ある7月10日、「朝鮮の声」日本語放送の誕生日を迎えています。

シン・ヨンイル：今年で71周年、人に例えますと古希を過ぎましたね。

カン・ソンヒ：はい。

シン・ヨンイル：先ずは放送を支えて下さった皆さんに、お祝いの挨拶をお送りします。

カン・ソンヒ：はい、お祝いの挨拶をお送りします。皆さんに対するスタッフの思いは変わりありませんが、放送開始日ともなりますと尚更熱くなります。

シン・ヨンイル：で、今日の特別企画は平壌放送愛聴会、平壌放送愛聴会とその会員達についての話で続けたいと思います。

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永遠の思い出、ピョンヤン放送愛聴会

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ピョンヤン放送愛聴会の会歌

錦の山河　東海の潮風に乗って
チュチェの楽園　朝鮮からの友情の電波
主体的自己発展目指す愛聴者の集まり

あ　われらのピョンヤン放送愛聴会
千里馬を駆ける勢いで邁進しよう

モラン峰麗し　クムガン山の絶景麗し
人民の楽園　朝鮮からの友好の架け橋
日朝友好　隆盛発展目指す友好人士の集まり

悠久な歴史　隣邦の偉大な民族
地上の楽園　朝鮮からの正しい報道
愛聴者　統一団結目指す同志たちの集まり

尹昌宇（ユン・チャンウ）

チュチェ69年（1980）9月の或る日、抜けるような東京の青空に高らかに響く歌がありました。長廻政志さんが作詞し、おだひろし*1さんが作曲した平壌放送愛聴会の会歌でした。この日、日本各地から集まった20代の若い愛聴者が愛聴会を立ち上げました。発足の集いでは13か条から成る規約も採択されましたが、この規約には会の名前を「朝鮮の声」放送の当時の名を入れて平壌放送愛聴会にする事と、そして会の目的が放送を通じて朝鮮に対する知識と理解を深め、聴取者レベルでの日朝友好を促進する為に会員及びリスナーの間の連携と交流・情報交換を行う事だと明記されていました。また多彩な集いと月刊会報『千里馬』を発刊する等、目的達成の為の事が示されていました。更には事務局の設置と運営、放送を愛し朝日友好を望む人なら誰でも受け入れるという入会資格の問題、会員の権利、会費の件、そして会の対外活動、会の旗、規約の改正に至るまで詳しい事が規定されていました。

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平壌放送愛聴会規約

第1条：（名称と所在地）
- 当会は、平壌放送愛聴会（RPLC / Radio Pyongyang Listeners Club.）と称する。事務局所在地は、会長宅に置く。
第2条：（目的）
- 当会は、朝鮮中央放送リスナーをもって組織し、放送を通じて朝鮮に対する知識及び理解を深め、聴取者レベルでの日朝友好を促進するために、会員及びリスナー間の連携と交流、情報交換を行なう。
第3条：（事業）
- 前条の目的達成のため、次の事業を行なう。
  - 1、会員相互の情報交換及び会員外のリスナーへの長方提供のための情報誌『千里馬（チョルリマ）』（原則として月刊）の発行。
  - 2、原則として隔月の1回の集会で行なう当会独自の催しの実施。
  - 3、その他、目的を達成するために必要なこと。
第4条：（総会）
- 最高議決機関であり、原則として3年に1回事務局が招集する。但し会員の4分の1以上が、事務局に要求した場合は臨時総会を招集しなければならない。
- 総会では次の事項を行なう。
  1、活動報告　2、会計報告　3、事務局員の選出　4、その他の報告、決議
第5条：（事務局）
- 事業の遂行のため必要な事務組織を置き、3人以上の会員で構成する。事務局内の互選により会長、副会長を選出し、公示する。任期は3年とし、再任はこれを妨げない。
  - 《会長》当会の責任者である。事務局並びに当会全体を総合的に運営する。定員は1名とする。
  - 《副会長》会長の活動を助け、会長に事故その他の事情があった場合には、その任務を代行する。定員は1名以上とし、会長以外の事務局員は皆、副会長となる。
第6条（入会資格及び手続）
- 入会資格は特に制限はなく、放送を愛聴し、日朝友好を願う方なら、どなたでも入会出来る。
  入会を希望する者は、その意志を所定の用紙に文書をもって正式に事務局に伝えなければならない。
  事務局はそれを適当と認めた場合入会を認め、公示する。

第7条：（会員の権利）
- 1、情報誌『千里馬（チョルリマ）』の配布を受けること。
- 2、当会諸活動の参加。
- 3、総会及び事務局への参加。
- 4、当会諸決議へのさんか、意見を述べること、批判すること。
- 5、当会諸資料の閲覧。
第8条：（会費）
- 当会の会費は、年額3,000円とする。
  会費の納入時期は毎年1月とし、事務局から各会員へ個別に通知する
  支払方法は、郵便振込、銀行振込、現金書留、定額小為替、事務局への手渡し等何でも構わない。
  やむを得ない事情により分納を希望される方は、2回まで（半年1,500円）認める。
第9条：（対外活動）
- 1、当会は朝鮮中央放送委員会と絶えず協議を行い、密接な連携をとるようにする。
- 2、当会は日朝友好団体、社会団体、国内外の朝鮮中央放送聴取者団体と在日本朝鮮人総聯合会を始めとする在日朝鮮人諸団体との交流を深める。
- 3、朝鮮の放送事業及び当会の活動を正しく内外に理解して貰うため、他の海外各国語放送の聴取者団体並びに一般的なBCL団体と交流する。
第10条：（脱会）
- 1、会員が脱会の意志をもって、正式に事務局へ伝えて来たときは、それを受理する。
- 2、会費切れ請求書発送後、3ヶ月以上の正当な理由なく納入されないときは、脱会したものとみなす。
第11条（会旗）
- 当会の会旗は、旗の横幅の中央が幅広い赤地で、その上下に細い白地があり、その次に青地があり、朝鮮民主主義人民共和国国旗のデザインをアレンジしている。当会の略称RPLCの文字を緑色で記している。旗の縦横の比は、1対2である。
第12条：（規約の改正）
- 当規約の改正を行なうには総会参加者の3分の2以上の賛成を必要とする。
第13条：（補則）
- 当規約は、1992年10月17日の第4回定期総会で決定、同日より即日施行される。
  以上。

カン・ソンヒ：はい、この規約だけを見ましても平壌放送愛聴会の目指す事や、その目ぼしい活躍振りが覗われますね。

シン・ヨンイル：はい。この日から日本各地で平壌放送愛聴会の会歌が響き、愛聴会は動き始めました。

カン・ソンヒ：ではその当時の様子を、日本語放送のアナウンサーを長年務めた文政姫（ムン・ジョンヒ）さんにお伺いします。

文政姫

このような喜ばしい席に臨む事が出来て本当に光栄です。感慨無量の一言に尽きます。当時、会員の方々から毎日のように沢山のお便りが寄せられました。本当に充実した毎日でした。愛聴会の活動を取り仕切るたかはしゆうじ*2会長と事務局の方々について、そして会報『千里馬』の紙面を賑わす為の奮闘振り、放送を熱心にお聴きになり話し合いをしているとのお便り等、1日数10通ものお手紙が届いた日もありました。朝鮮を知る上で朝鮮の出版物が大役を果たすとの、つだしんじ副会長のお便りに励まされて『平壌タイムズ』等沢山の出版物を毎日のように送りました。

シン・ヨンイル：振り返ってみますと会員の皆さんにとって知られざる国だった共和国は、理解を深めると神秘な国・素晴らしい国でしたね。

カン・ソンヒ：はい。共和国について知れば知るほど会員の皆さんは、沢山の事を考えるようになりました。国には財源・国民には血税の税金が無いというのは一体どういう事？

シン・ヨンイル：人民の為の社会的恩恵の中、義務教育と無料教育が実施され、また皆が国の負担で治療を受ける国、指導者と人民が心も1つにして前へ進む国。

カン・ソンヒ：これ、私達が望んで止まなかった人民の楽土・理想郷ではないだろうか？　ほんの少しでも自分の目で確かめてみたい。

シン・ヨンイル：皆が園遊会*3を開き朝鮮の雰囲気を味わってみました。園遊会の日は皆にとって待ち遠しい日でした。

「朝鮮のリズムは本当に素晴らしい」
「朝鮮の能楽の舞、サンモ踊りが一番」
「これ見て、朝鮮のチマ・チョゴリがおのずと踊っているようだわ」
「かの有名なクムガン山の8天女だって私より綺麗ではなかったかもね」
「朝鮮式で結婚式あげたら、私たちの愛情も一層深まったようだわ*4」

カン・ソンヒ：今日は平壌冷麺の料理コンテストの日です。

「放送で教わったレシピー通りにしたけど、味が足りないみたい」
「君が作ったのも駄目だな、もう一度ピョンヤンのオクリュ館に行って見なくちゃ」
「さあ、ピョンヤンに一緒に行こうよ」
「もちろんさ」

キム・ソンチョル

はい、百聞は一見に如かずと言います。愛聴会の人達は我先にと訪朝なさいました。共和国の素顔を見るには余りにも短い旅でしたが色んな所を見て、共和国の目を見張るような現実を見て、またここに住む人達が何を目指しているか十分お分かりになった事でしょう。

シン・ヨンイル：愛聴会の人達の憧れの的となった共和国。その思いは次第に熱くなり、それはそのまま友好活動へと繋がりました。

文政姫：かしまのぶかずさん、おおつかよしろうさん等音楽関係の仕事をなさっている方々は歌詞等で、そして他の方々は作文等で、偉大な金日成主席は万民の太陽、偉大な金正日総書記は21世紀の太陽だと称えました。そうした主席と総書記を称える声をお伝えする度に私の胸も高鳴りを覚えたものです。そして朝鮮人民の成果を称える声、そして愛聴会の活発な活動をお伝えする時等は私の心も自ずと弾んだものです。そして民族の大痛恨事、主席と総書記の逝去の際に寄せられた涙ぐましい会員の方々の弔電や弔文を読む時には、本当に涙で原稿が見えず、喉が詰まって声が出ず、何度もやり返したのを覚えています。

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詞　朝鮮民主主義人民共和国壮健55周年を祝ぐ

ああ、光明星よ。

白頭山上に輝きわたる光明星
はるか数億万光年の彼方から
数億個の星々先駆けて
ここ朝鮮の大地に、光を降り注ぐ
ああ、その大いなる光、また、幾つかの世紀を越えて
ああ、その大いなる愛、多くの、自主の命を育みて
朝鮮式社会主義の大路を往き往き
チュチェの大樹に黄金の花をつけるか。

われらが大地で誕生した美しい言葉たちよ。
革命のテーゼよ。麗しきそのテーゼよ。
「人間があらゆるものの主人であり、すべてを決定する」。
新世紀の社会主義社会をリードして
自主権を守護し、発展させてきた、あまたの言葉たちよ。
社会主義平壌宣言よ。
苦難の行軍を支えた、強盛大国建設への号令よ。
帝国主義者たちの核攻撃を防いだ、先軍革命路線よ。
おお、お前たち、
お前たちの、なんと力強くも美しき響きは
あまねく、朝鮮民主主義人民共和国の
栄光の55年の歴史を語り、いつまでも語り継いでゆく

革命の地平を切り開く先兵たらんと、
赤旗を振りかざす雄々しき旗手たらんと、
いかなる時にも、いかなる困難にも
一心団結と堅き信念の炎をあげて
大同江畔にそびゆるチュチェ思想塔の
のろしよりも高く赤く燃え立てば
われらが忠誠の色彩、いや増して。
仰ぎ見る、光明星。ああ、光明星。
大いなるその光、あふるるわが大地、わが朝鮮民主主義人民共和国よ。
幾年も、幾年のちも、
さらなる55億光年のちまでも
革命の偉大な羅針盤となり、輝き栄ゆると
誰もが言いて、言い募りゆく。

カン・ソンヒ：会員の皆さんの連帯活動は歳月が流れるほど一層強くなりました。

シン・ヨンイル：チュチェ78年（1989）の夏、愛聴会では第13回世界青年学生祭典に、たかはしゆうじ会長の後任である長廻政志さんと数人の代表を派遣しました。

カン・ソンヒ：チュチェ80年（1991）10月には、ただたつやさんとやまがたりえこさん、はがひろしさんが朝鮮統一支持国際連帯行進隊運動に参加しましたが、一同、金日成主席と共に記念写真を撮る光栄にも浴しました。

シン・ヨンイル：愛聴会の会員は増え続け1000人近くになりました。

ソン・ジョンチョル

はい、その通りです。本当に多くの日本の皆さんがこの愛聴会に加わりました。いしかわあつしさんとまえかわとおるさんの父と母、小室純さんの祖母であるさめじましずえさん、教師ののだたけしさんの奥さんと教え子達、しばたかずひろさん、ひびさとるさん、たまるてつい*5さん、きとうおさむさんとその同僚達も愛聴会に入会しました。教師のおまたひろたかさんのクラスメイト全員、こいずみきよしさんの友達、みぞいさとみさんとなかひらわたるさんの友達も代を継いで行く会員に育ちました。