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「朝鮮の声」郵便箱 2019.07.09呉英淑（オ・ヨンスク）：「朝鮮の声」放送へようこそ。 崔鐘日（チェ・ジョンイル）：「朝鮮の声」放送へようこそ。 呉英淑：はい、7月10日は「朝鮮の声」日本語放送開始69周年になる日です。 崔鐘日：ええ、呱々の声を上げた時から今までの永い間、正義と心理の代弁者となって誇らしい道を歩んで来た「朝鮮の声」日本語放送の歴史には、リスナーの皆さんの忘れられない姿がはっきりと記されています。 特別企画です、『リスナーの皆さんと共に歩んできた69年』。 リスナーの皆さんと共に歩んできた69年呉英淑：日本語放送開始69周年という事で、部長の尹昌宇さんとスタッフの皆さんが席を共にしました。では尹昌宇部長のお話からどうぞ。 尹昌宇（ユン・チャンウ）：尹昌宇です。久々の登場ですが、これまで放送を通じてリスナーの皆さんの息遣いを毎日のように感じて来たわけです。 一同：（拍手） 朝鮮の声放送を熱心にお聴きになり惜しみのないエールを送って下さったリスナーの皆さんに、69周年の誕生日を迎える日本語放送のスタッフを代表して心からのお礼を申し上げます。ありがとうございます。 一同：（拍手） 崔鐘日：リスナーの皆さんを離れて日本語放送について考えられませんね。70年近くも放送を聴き続けて来られたリスナーの皆さん、放送の親しい友人になってスタッフを励まして下さったリスナーの皆さんに改めてお礼を申し上げます。 呉英淑：朝鮮戦争が勃発して間もないチュチェ39年（1950）7月10日、国を守る為挙って起ち上がった朝鮮人民の戦い振りを日本人民に伝える為放送を始めた時から、戦後の復興建設と社会主義建設、社会主義を守る日々はもちろん民族の一大痛恨事に見舞われた最も厳しかった日々にも、朝鮮人民を励まして下さった皆さんです。70年近くの道のりに歴然と記されたその足跡を全部辿ってみるのは無理でしょうから、その中の印象深かった一部の事を振り返ってみましょう。 崔鐘日：国の戦略的地位が高まり世界の平和と安定に及ぼす共和国の影響が大きくなっている今、「朝鮮の声」放送のリスナーも急激に増え続けています。ニューフェースからのお手紙を拝見する度に、「平壌放送」と呼ばれていた時の平壌放送愛聴会の会員の皆さんが懐かしくなりますね。 ソン・ジョンチョル*1：はい、ではその時の事からお話してはどうですか？ 一同：そうしましょう 呉英淑：ソン・ジョンチョルさんだけでなく、私達の気持ちも同じだと思います。スタッフの誰もが平壌放送愛聴会の会員の皆さんの写真を前にして、よく昔の事を思い起こしたりしましたからね。 スタッフ 1*2：はい、そうです。その時の事は部長がよく覚えていると思いますが、どうですか？ 尹昌宇：はい。朝鮮で社会主義建設が力強く推し進められて自主・自立・自衛の威力が強く示されていたチュチェ69年（1980）9月、東京では数10人の10代、20代の血気盛んな若者達が平壌放送愛聴会を発足させました。発足式では13ヵ条からなる規約が採択されましたが、そこには愛聴会の目的が決められていました。その目的は、放送を聴いて朝鮮についての知識と理解を深め日朝友好を促す事でした。規約には放送を聴いての情報と意見の交換、様々な行事の開催等愛聴会の活動と運営上の諸問題、会の旗、会報「千里馬」の発刊問題等も盛り込まれていました。規約によって会員達は、共和国の旗に平壌放送愛聴会の英字略語である RPLC を書き込んだ会の旗の下に日本各地で愛聴会を開いて朝鮮人民の奮闘振りを伝えたり、また朝鮮人民を支持したり等の多様な活動を繰り広げました。 ソン・ジョンチョル：ここに会員達が放送を聴いて話し合う写真があります。またこの写真は、朝鮮の民族衣装を纏ってカヤグム*3とタンソ*4という縦笛等朝鮮の伝統楽器の伴奏に合わせて朝鮮の踊りを踊ったり、朝鮮の伝統料理を作って味わったりして朝鮮の文化と伝統を知る為の多彩な活動を行う、会員の姿を撮ったものです。 スタッフ 1：これは平壌放送愛聴会の会歌ですね、長廻政志さんが歌詞をお書きになったそうですが。 崔鐘日：はい、その通りです。長廻政志さんは初代会長のたかはしようじさんの後任会長でした。 呉英淑：長廻政志さんが歌詞を書き、おだひろしさんが曲をつけた「平壌放送愛聴会の会歌」は、こうなっています。
カン・ソンヒ：共和国に憧れ、共和国との友好を深めたい熱い思いが、そのまま伝わる歌ですね。 一同：はい、そうです。 シン・ヨンイル：白頭山で撮ったこの写真と、金剛山、妙香山*5、そして平壌と開城、元山等、共和国各地を巡りながら撮ったこれらの写真にも、訪朝した愛聴会の会員達の姿が収められていますね。 崔鐘日：はい。会員達は同じ年に何回も訪朝して朝鮮の現実を目の当りにし、朝鮮との友好の思いも熱くしたものです。 ソン・ジョンチョル：これは第13回世界青年学生祭典に参加した会員達の写真ですね*6。当時、スタッフが会員たちに会ったと聞いていますが。 呉英淑：はい、第13回世界青年学生祭典だけでなく会員達は、朝鮮の統一を支持し世界の平和を望む諸団体にも加わって積極的な活動を展開しました。 崔鐘日：ここにその写真がありますね。朝鮮の統一支持国際連帯行進隊運動に参加した、ただたつやさんとやまがたりえこさん、はがひろしさんですが、この3人は偉大な金日成主席と共に記念写真を撮っています。 カン・ソンヒ：思い起こしてみますと平壌放送愛聴会の会員達は、平和と正義を目指す朝鮮人民を心から支持し朝日友好の為に全てを尽くした人達です。 シン・ヨンイル：その通りです。 呉英淑：そうですね。 シン・ヨンイル：チュチェ79年（1990）9月、金日成主席は金丸信元副首相に会った席で「朝鮮と日本は近くて遠い国ではなく、近くて親しい隣国になる事を願う」とし、その話に金丸さんは涙を流し全面的な同感の意*7を表したといいます。 ソン・ジョンチョル：お互い親しい友人になるのは両国人民の共通の願いです。朝鮮を知り、朝鮮人民との信頼を深める為に傾けた愛聴会の会員達の努力と献身的な活動は、「朝鮮の声」放送の1ページを飾り両国人民の願いの実現に大きく寄与しました。 一同：そうですね。 スタッフ 1：困難な時、その人の真価が分かると言います。放送の歴史には、困難な時朝鮮人民を大いに力付けて下さったリスナーの皆さんが大勢記されています。民族の一大痛恨事に見舞われた朝鮮人民をお手紙や作文等で励まして下さったリスナーの皆さんは、本当に忘れられない隣人なのです。 呉英淑：ここに1枚の楽譜がありますが？ 崔鐘日：ああ、そうですね。金日成主席が亡くなった時、日本の或る楽団に務めていたリスナーが創作した「あぁ、主席」という歌ですね。 （BGM付き、朗読：崔鐘日）
カン・ソンヒ：偉大な金正日総書記が亡くなられた時も、リスナーの皆さんは朝鮮人民と悲しみを分かち合いましたね。ほしのあきらさん、おかだしんやさん、まつもとたくやさん、なんばひろしさん、ちだこうせいさん、いとうてつおさん、ささはしのぞむさん、とくたけよしおさん。 シン・ヨンイル：そして、あびこよしひろさん、たかはしたけしさん、すぎやまゆうじさん、いざおとみおさん、ふるかわはやとさん、さとうまさとさん、いしかわしろうさん、かわせかずひささん、にしむらとしやさん、まえだあきおさん、やぐらてつやさん、わたなべたけひろさん、ほりえさとるさん、こまつまさるさん、さかもとひろのりさん、いしかわあつしさんをはじめ、大勢のリスナーの皆さんから送られたお手紙と弔文は、今も不世出の偉人への偲ぶ思いと敬慕の念を表すもので皆の胸を強く打っています。 呉英淑：その通りです。朝鮮革命と世界革命の重荷を一身に荷う多忙な中でも金正日総書記は、史上初めての朝日首脳会談をもたらし朝日平壌宣言に署名しました。総書記は小泉首相に、「地理的に近く歴史的に深く関わり合っている両国が半世紀以上もアブノーマルな状態にあるのはどの面から見ても百害あって一利なしの事で、両国が仲良くなるのは両国人民の利益にも合致しアジアと世界の平和と安定にも有益だ」と明言しました。 崔鐘日：また「これから朝日平壌宣言の履行の為に全力を尽くす」と言った総書記は、日本の影響力のある人達が訪朝する度に会っては関係改善の為の真摯な努力を傾けました。 カン・ソンヒ：それでリスナーの皆さんは金日成主席の生誕日の太陽節と金正日総書記の誕生日である光明星節に際して催される作文コンクールに、「万民の太陽、金日成主席」、「21世紀の太陽賛歌」、「金正日総書記への敬慕の念」、「白頭山に光明星昇る」、「白頭山の虹」、「白頭山の秘密のベースキャンプの生家」、「不抜の社会主義」、「一心団結」、「強盛繁栄アリラン」、「朝鮮の一心団結は必勝不敗」、「赤旗を高く掲げる」、「偉大な国」、「忘れられない訪朝」、「私の夢」、「真の意味での理想郷目指して励む朝鮮人民」等、偉人称賛の作文を多く出しました。 シン・ヨンイル：1970年代に始まり今に至る50年近くの間に行なわれた作文コンクールは、不世出の偉人達への感謝の思い、称賛の思い、偲ぶ思いが募るばかりの大イベントでもありました。 呉英淑：40年以上もこのコンクールと共に歩んで参りました名田隆司さんは、数10編の作品集を出しました。そして、にしだけんじさんは10篇以上の素晴らしい作品を出し3000枚以上の朝鮮切手を収集し宣伝しました。 崔鐘日：一つの立派な作品を思わせるお手紙を毎回お送りになっている、おかだしんやさん、いしかわあつしさん、あいかわゆうさん、かしまのぶかずさん、こむろじゅんさん、まえかわとおるさん、みやけひでみつさん等、立派な作品で「朝鮮の声」放送に惜しみのないエールを贈って下さったリスナーを数えるには切りがありません。 カン・ソンヒ：「朝鮮の声」放送はリスナーの皆さんを永遠に忘れないでしょうし、リスナーの皆さんの作文等は偉人賞賛の賛歌として高らかに響き渡るでしょう。 シン・ヨンイル：「朝鮮の声」放送は、30年、50年、60年以上も放送をお聴きになり、生活の大事な存在と見做して文通を続けて来た多くのリスナーを持っています。「朝鮮の声」放送の親しい友であるリスナーの皆さんの熱い思いは、放送と共にいつまでも伝えられるでしょう。 呉英淑：すずきよしかずさん、すずきよしかずさんは10代から76歳になる今まで60年余りも「朝鮮の声」放送を聞き続けて来られましたが、すずきさんから先日次のようなお手紙が届きました。読んでみましょう。
崔鐘日：およそ40年間も放送を聴き続けて来られたほしのあきらさん、ほしのあきらさんからも、こんな内容のお手紙が届きました。
カン・ソンヒ：本当に両国人民の願いである国交正常化は、代を継いで成し遂げるべき歴史的課題であると実感するものです。「朝鮮の声」放送と共に過ごした人生を総括し、同じ趣味の方に資料等を引き継ぎ保管して頂く事にしたというすずきよしかずさん。すずきさんにお礼を申し上げます。いつも元気にお過ごし下さい。 シン・ヨンイル：およそ40年間も頑張って参りましたほしのあきらさんからの心の底からのエールには頭が下がる思いです。放送を聴き続け受信報告とご感想、ご要望、ご意見等が込められたリスナーの皆さんのお手紙は、決して小さいものではありません。そのお手紙の一つ一つが国交正常化の広い道を造る大事な礎、支えになり、世界の正義と平和の道を広げる力である事を皆さんは片時も忘れてはならないでしょう。 呉英淑：朝日両国の関係改善は両国人民にとって歴史的課題だといえます。この歴史的課題の実現と正義を貫く世界の為に、「朝鮮の声」放送は全力を尽くす事でしょう。 崔鐘日：放送の大事な友であるリスナーの皆さんと肩を組んで、新しい世界目指して力強く進む事でしょう。 一同：皆さん、頑張って参りましょう。 カン・ソンヒ：では平壌放送愛聴会の会員の皆さんが日頃から歌っていた「我等の義務」という歌をピアノの演奏でお聴きになる事で、今日のこの時間をお開きにしたいと思います。皆さん、次のこの時間にまたお会いしましょう。 （ピアノ演奏「我等の義務」） （「朝鮮の声」郵便箱） 2019.07.09 サイト音声の聞き書き、短波放送されず。
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