中央動物園のバックアップ(No.6)

中央動物園

平壌の風光に恵まれたテソン山*1の麓に中央動物園があります。開園して60年近くになる中央動物園には、幾つかの動物館と数十棟の動物舎があります。

魚の見せ方に趣向を凝らして造られた水族館では、小さなホタルジャコ*2から重さが数十キログラムもある魚に至るまでの数々の魚介類が、快適な生態環境の中生息しています。ここでは世界各国の川と海の珍しい魚を分類別に見物出来ます。

サバンナを思わせる爬虫類館に入りますと、バナナ、シュロ、ビンロウ、ナツメヤシ、キメンカク*3等、数十種の珍しい植物が生い茂り、滝や池、橋、洞窟等もあって、まるで森の中の生息地に入ったような感じです。熱帯林及び湿地エリアとサバンナ及び半砂漠エリアの各動物の部屋には、ワニ、カメ、ヘビ類等の両生爬虫類が棲んでいます。

鳴禽舎には東屋や橋、大きな池があり、周りの樹木や芝生とマッチして美しい景観を造っています。美しい鳴き声を聞きながら色々な鳥類の見物を楽しめます。コサギ、マガモ、タンチョウ等、無数の鳥類が翼を広げ、群れを為して自由に飛び交い、のんびりと泳いでいます。

動物の芸のコーナーとオランウータン、トラ、ゾウ等の動物舎は、楽しい休みの一時を過ごす見物人で賑わっています。

色々な高木と、クロフネツツジ、ツツジ、バラ等の低木、芝の絶妙な取り合わせで造林に趣を添えた園内には、牧歌的な情緒が漂う憩いの場が各所にあります。憩いの場はいずれも、近くの動物舎や動物館の色々な動物の生態的特性や生活習性を反映しています。

園内の料理店は屋内と屋外から成っており、来客は食事の傍ら色々な娯楽も楽しめます。

真っ直ぐに伸びた道路には小ざっぱりした趣の馬車とバッテリー駆動車が走り、周りの風景に彩を添えています。

朝鮮労働党の気高い人民愛、子供達への深い思い遣りによって立派に造られた中央動物園は、動物学の知識を広め、国の動物資源を保護し増やす為の大衆教育、科学研究施設、人民の憩いの場としての使命を果たしています。

（今日の朝鮮）