朝鮮東海岸沿いの絶景

朝鮮東海岸沿いの絶景

朝鮮東海岸沿いには昔から絶勝として広く知られた所がたくさんあります。

まず海クムガン*1と海チルボ*2をあげることができます。

海クムガンは、世界的な名山として有名なクムガン山*3の美しさをそのまま海に移したようだといってそう呼ばれています。はるかかなたの水平線、太陽の光にきらきらと輝く海､波打ち際の岩場、そこにぶつかっては水しぶきとなって散る波、これらすべてが一つに解け合ってクムガン山の美しさを際立たせています。

チルボ山*4の海岸沿いの名所、海チルボは断崖絶壁と奇岩怪石、大小の島々、そして打ち寄せては砕け散る朝鮮東海の青い波が海岸に独特な絶景を広げています。海チルボではなんと言ってもソル島、松林の中の島ということです、そしてタル門*5、月の門という意味です、それに虹の岩の景色が広く知られています。

ソンドウォン*6とマジョン*7は海水浴場として有名です。ソンドウォンの沖は湾になっていますが、周辺の半島と島々が荒波を防ぐので、大きな湖のように穏やかです。海底の流れがとても遅く、水深と水温も適当で、松林が生い茂り、潮風がすがすがしい、それこそもってこいの海水浴場です。

ここソンドウォンが海水浴場として利用され始めたのは19世紀の末から20世紀はじめの頃だそうです。ソンドウォンには国際少年団キャンプ場など文化施設が整えられています。

マジョンにも勤労者が憩いのひと時を楽しめる海水浴場が築かれています。海岸に沿って6キロ区間に50～100メートルの幅で真っ白い砂浜が広がり、海水も清く穏やかです。

チョンソクチョン*8も東海岸沿いの指折りの名所です。チョンソクチョンは玄武岩が長い間の海食作用と風化作用によってできた石柱です。青い海に深く根を下ろした六角、八角の石柱が海辺に沿って1000メートル区間に広がっています。塔のように聳え立っているもの、座っているようなもの、横になっているようなものなどいろいろな形の石柱はまるで有能な彫刻家によって作られたようです。

サムイルポ*9とシジュン湖*10も湖の景色としては指折りのものです。昔、ある王が日帰りのつもりで遊覧に来ましたが、聞きしに勝る絶景に3日もとどまったというのが、その名の由来だとされています。周囲5.8キロの湖は、泉のように清く澄みきっています。

シジュン湖は海がせき止められてできた湖です｡周囲は11.8キロで、周辺の砂浜にははまなすが咲き乱れ、秋は特産の柿が実って美しさを引き立てています。

百聞は一見に如かず、リスナーの皆さんも訪朝の折には、朝鮮東海岸沿いの絶景を堪能してみてはいかがですか。