朝鮮の名山ペクトゥ山

朝鮮の名山　白頭山

ペクトゥ山*1は、朝鮮の北部、リャンガン道*2のサムジヨン郡*3にそびえています。標高2750メートル、朝鮮の最高峰です。

ペクトゥ山革命戦跡地管理所のリョム・チョルスンさんの解説です。

「ペクトゥ山は100万年前の溶岩の噴火で出来ました。山頂の噴火口に水が溜まって火口湖の天池*4、天の池が出来ました。その周囲は14.4キロメートル、面積は9.165平方キロメートル、最大水深は384メートル、平均水深は213.3メートルです。ペクトゥ山の年平均気温はマイナス8.3度、最低気温はマイナス47.5度です。ペクトゥ山のよろずの景色の中、一番美しい景観は日の出です。そそり立つ奇岩絶壁と天池の青い水を一瞬にして赤く染める日の出の神秘さと壮快さは実に筆舌に尽くしがたいものです」

何度もの噴火と進化の過程を経て出来たペクトゥ山の自然環境は独特そのものです。ペクトゥ山の頂には標高2000メートル以上の峰々の断崖絶壁が屏風のように天池を囲み、壮大な山岳美を誇っています。

ペクトゥ山は朝鮮で一番寒く、気候も千変万化します。黒い雲が押し寄せてくるかと思うといきなり晴天になり、降っていた雨が一瞬にして雹に変わったりなど、実に変化に富んでいます。それで、昔からこの一帯の気候現象を天地の業と呼んできました。

ペクトゥ山地区は、動植物相も多様です。地域によって生態環境が異なり、クロテン、カワウソ、トラ、ヒョウ、ジャコウジカ、シカなど多くの希少動物が生息しています。

ペクトゥ山固有の植物は、雪の中で香りを放ちながら美しく花咲くキバナシャクナゲです。ペクトゥ山の森林限界線の2000メートルの下には、太古の原生林が果てしなく広がっています。標高によって植物分布が変わり、山を登りながら温帯から亜寒帯、寒帯までの植物をほとんど見ることが出来ます。

ペクトゥ山には20世紀初めに建てられた「竜神碑閣」と言う石碑があります。当時は日本帝国主義の侵略により、朝鮮が亡国の悲運に閉ざされた時でした。石碑は、天からペクトゥ山に国と民族の尽きない繁栄を守る偉人が下りることを渇望した民族の願いを込めて建てられました。

その願いはかない、偉大な金日成主席はペクトゥ山一帯で抗日革命闘争を勝利へと導いて国の解放を達成しました。ペクトゥ山には、また、偉大な金正日総書記の生家があります。

父祖の山、ペクトゥ山は朝鮮革命の聖なる山、太陽の聖地として一層名を馳せています。

朝鮮北部のペクトゥ山*1は、地質や地形、動植物などが世界的にも稀に見る独特な自然環境を成しています。昔からペクトゥ山は、国中の山脈がこの山から始まることから父祖の山と呼ばれてきました。

朝鮮6大名山の一つであるペクトゥ山は標高2750メートルで、数回の火山噴出とその進化過程に形成されたのでとても特異な自然環境をなしています。火山活動で重要なのは浮石の噴出でした。ペクトゥ火山の浮石は宙に飛ばされるうちに大きくない塊に分離し、地上に落ちて積もりました。白い浮石が敷かれ、常に白く見える山と言う意味でペクトゥ山、白頭山と呼ばれています。

山頂には、カルデラ湖の天池*4があります。天池は壮大で優雅な絶景はもとより、澄み切った水のため朝鮮の自慢、世界の名勝となっています。湖面の標高は2190.15メートルで世界的にも高いところに位置するカルデラ湖です。湖畔では竜巻がよく起きますが、拳大の石が高く飛ばされ、湖に水柱が立ち上がります。湖の周りには標高2000メートル以上の峰々が60度以上の急な絶壁を成して屏風のように立ち並び、奇妙な山岳美を誇っています。

チュチェ78（1989）年に世界生物圏保護区に登録されたペクトゥ山地区は、植物の種の構成がとても多様であるだけでなく、動物相も独特で一つの自然動物園を成しています。

ペクトゥ山のイの一番の景観は日の出です。ペクトゥ山は、朝鮮で一番寒いところで、また、気候変動も一番ひどいところです。昔からこの一帯の気候は神業になぞらえました。

ペクトゥ山が位置するリャンガン道*2サムジヨン市*5は、山間部の文化都市のモデル、農村振興の標準につくられました。サムジヨン市の住宅と公共及び生産施設、教育施設などすべての建築物は社会主義の文明が凝縮されたもので、裕福な新しい生活を創造しようとの人民の抱負が語られています。

（観光）