恵まれたホンダン

恵まれたホンダン

共和国の北部高山地帯にテホンダン*1というところがあります。ここにミン・ホンダンという少女がいます。ここを訪れる人は誰もがその少女の安否を尋ねます。では、多くの人の関心の的となっているミン・ホンダン、ミン・ホンダンさんについてお話しましょう。

ミン・ホンダンという名前はこの少女が生まれる前に偉大な金正日総書記が付けてあげました。チュチェ89（2000）年3月、ここテホンダン郡を現地指導していた金正日総書記は新築された住宅を見ました。そして、人民軍から除隊してこの農場に来て働いているミン・ウォンシクさんの家にも寄りました。

絶え間ない現地指導の道でも、先ず人民の暮らし向きについて聞き、生活の隅々まで気を配る総書記なのです。総書記はまるで独立した息子の家に来た親そのままに、台所と部屋はもとより、布団ダンスと洋服ダンスまで開けてみました。

分け隔てのない総書記の優しい姿に感服したミン・ウォンシクさんの奥さんは実家の父に頼むように出産予定の赤ちゃんの名前を付けて欲しいと申し出ました。総書記はその頼みを受け入れて、男の子が生まれれば「テホン*2」とつけ、女の子なら「ホンダン*3」と付けたらいいでしょう、と言いました。

総書記がこういう名前を付けてあげたのはこれから生まれる子供たちもみなテホンダンの頼もしい主人になることを願う深い意味からのものでした。

その後、女の子のホンダンが生まれました。恵まれた大地に生まれたホンダンさんはみなの熱い愛情の中、すくすくと育ちました。ホンダンさんが当時のテホンダン郡*4ソドゥ中学校の小学班に入学する時は郡全体が喜びに沸きかえりました。

先軍の時代に生まれて何一つうらやむものなく幸せに育ったホンダンさんを始め、数百人の「ホンダン」、「テホン」が花を胸に付けて人々の熱烈な歓迎の中、入学しました。まだ幼いホンダンさんでしたが、未来を祝福するありがたいこの国の下で、熱心に学ぶ誓いを固めました。

その後、少年団員になったミン・ホンダンさんは少年団生活と勉強で模範を示しました。金正日少年栄誉賞を受けたミン・ホンダンさんはチュチェ101（2012）年に行われた朝鮮少年団創立66周年記念朝鮮少年団全国連合団体大会に参加し、敬愛する金正恩元帥と共に記念写真を撮る光栄に浴しました。

今、ミン・ホンダンさんはペクトゥ・サムチョンリ平野の未来を担っていくテホンダンの主人に頼もしく育っています。