志遠の思想で輝く生涯

「志遠」の思想で輝く生涯

6月5日は、朝鮮の反日民族解放運動の卓越した指導者であるキム・ヒョンジク先生の逝去86年に当たる日です。

キム・ヒョンジク先生は日帝の植民地支配の暗澹たる時代に民族自らの力で国の独立を成し遂げるべきだという反日民族解放運動の新しい道、民族自主の道を示し、その実現へと精力的に導いた卓越した指導者です。

先生の革命生涯は早くから、「志遠」、つまり、遠大な志を立てて革命の道に立ち、国の解放のために闘った輝かしい生涯でした。自分より民族のことを先に思い、家庭より国のことを先に思って生涯を尽くした先生は「志遠」の思想をモットーにして闘いました。

「志遠」とは文字通り、革命家は遠大な志を抱けという思想です。言い換えれば、侵略と従属、抑圧と搾取に断固反対し、国と人民を熱く愛し、自国人民の力を信じ、その力を培って国の解放と民族の独立を成し遂げ、ひいては解放なった国に新しい社会を立てなければならないという民族自主の精神と愛国の立場で貫かれた思想です。

キム・ヒョンジク先生が「志遠」の思想のもと、反日民族解放運動を繰り広げたので朝鮮人民の反日闘争には新しい道が開かれました。「志遠」の愛国思想を持って先生は1917年3月、「朝鮮国民会」を結成し、広範な愛国勢力を結集しました。

先生の指導のもと、「朝鮮国民会」は下部の組織を拡大し、大衆啓蒙活動など色々な形の闘いを繰り広げて反日運動の大衆的基盤を築き、朝鮮の民族解放運動の自主的発展の新しい局面を開きました。

先生は、1919年8月、朝鮮の反日民族解放運動を民族主義運動から無産革命へと方向転換をする方針を示し、精力的な活動を行いました。先生は無産民衆が幸せに暮らす新しい社会を建設するためには武装した敵は武装で打ち倒すべきだという思想を示し、それに基づいて新しい武装隊の組織を優先させました。

このように「志遠」の思想は自らの力で国と民族を生かし、富み栄える人民の国を建設しようとの愛国の思想でした。

キム・ヒョンジク先生は1926年6月5日、尊い生涯を閉じるまで民族自主の精神である「志遠」の愛国思想で朝鮮の反日民族解放運動を導き、朝鮮民族の解放運動史に不滅の功績を成しました。