射撃場に上がった歓声

射撃場に上がった歓声

チュチェ98年（2009）5月4日、或る射撃場であった事です。

この日、活動家の間で敬愛する最高指導者金正恩委員長に、「神秘な程の射撃の腕を一度見せて欲しい」という願いが出ました。その願いを快く受け入れた金正恩委員長は暫くの間一列にぶら下がっている電球や立ち並んでいる瓶、そして各種動物の模型を眺め、その内50メートル先にぶら下がっている電球に狙いを定めました。

ところが突然風が吹いてぶら下がっている電球が各々揺れ始めました。それでも続け様に銃声は鳴り響き、ゆらゆらと動いていた電球が瞬く間に粉々と砕けました。その神秘な程の射撃の腕に目を見開いた活動家達は「もう一度撃って欲しい」と再度願いを出しました。重ねての願いを受け入れて金正恩委員長は今度は立ち並んでいる瓶を撃ちました。狙いを付けるのに別に時間がかかる事も無く弾丸が目標に全部命中しました。射撃場にまたもや歓声が上がりました。

金正恩委員長は「我々が作った銃の命中率が高い」と謙虚に言いました。活動家達は「委員長の射撃の腕が百発百中からだ*1」と口を揃えて言いました。活動家達は委員長の射撃の腕がまた見たくて再び願いを出しました。すると委員長は或る人に「射撃の腕を競ってみよう」と言いました。その人は一生の間銃に関わり専門的に射撃の腕を磨いて来た名の有る射手でした。

遂に試合が始まりました。先ず例の人が撃つ事になり落ち着いた姿勢で照準を合わせて銃弾を飛ばしました。次に金正恩委員長が撃ちました。銃声が相次いで響き渡りました。委員長は照準器が付いた銃で射撃した後、傍に用意していた他の銃でも撃ちました。

試合が終わり目標を見た活動家達はびっくりしました。委員長が撃った弾丸の全てが不思議にも目標の中心を貫通したのです。射撃場で一斉に歓声が上がりました。射撃では適う者が居ないと自負していた例の人も、委員長の神秘な程の射撃の腕に舌を巻くばかりでした。

射撃場で上がった歓声。これは抜きん出た資質と実力を併せ持つ総帥に導かれる、この上無い誇りと幸せの表われでした。

（今日の朝鮮）