壬辰祖国戦争

壬辰祖国戦争

朝鮮の歴史に記録されている壬辰祖国戦争は壬辰年の1592年から7年間、朝鮮人民が日本の侵略者に反対して繰り広げた戦争です。久しい前から朝鮮に対する侵略戦争の準備を進めてきた日本は､1592年4月、大規模な武力で朝鮮に不意に攻め入りました。

侵略者は、陸兵を主力とし、水軍は朝鮮南海の朝鮮水軍を制圧して、朝鮮西海に回り、陸兵の進撃を支えながら合流する「水陸併進」をとりました。戦争は、海と陸地の両方で熾烈に行なわれました。

朝鮮人民は、老若男女をとわず、国を守るために勇敢に戦いました。陸地では愛国の武将キム・ウンソがピョンヤンの人々を勝利に導きました。また、クァク・チェウという人が義兵、つまり、正義のために兵を起こしました。それに励まされて全国各地で数多く、義兵が起こりました。ソサン大師とサ・ミョンダンという僧侶なども義兵を起こし､各地で侵略軍に手痛い打撃を加えました。

朝鮮水軍の采配を取ったのは、愛国名将リ・スンシンでした。リ・スンシンの指揮のもとで初の戦いに勝利した朝鮮水軍は、二回目の出陣に世界初の戦艦である亀甲船といって、亀の甲羅のような形の鉄の甲板の船を使い､敵軍の70隻を撃沈、撃破し、数千人を掃滅しました。このような朝鮮人民の戦いによって､侵略軍は講和談判に出ざるを得ませんでした。

しかし､その裏で､再侵略の準備を終えた侵略軍は1597年1月、大兵力でまたもや攻め入りました。そして、一時、軍事的優勢を利用してチュンチョン道のあたりまで侵入しましたが、朝鮮の人民と兵が頑強に戦ったので､不利な状況に落ち入りました。朝鮮水軍は12隻で数多くの敵船と4000人の敵兵を打ち破って､水陸併進の戦法を破りました。敵兵は総退却を余儀なくされました。

全面的反撃に移った朝鮮軍は侵略者を生きたままでは帰さないという決死の覚悟で待ち伏せと包囲陣で次から次へと敵軍を破りました。特に、朝鮮水軍はロリャンというところの沖で敵船200隻と2万人近くの敵兵を撃滅しました。ロリャン海戦の勝利は7年間の壬辰祖国戦争を勝利で飾るのに大きく寄与しました。

このように、壬辰祖国戦争は、日本侵略軍に正義の戦いに立ちあがった朝鮮人民には絶対勝てないと言うことをはっきり示しました。

壬辰祖国戦争は1592年から1598年まで朝鮮人民が日本侵略者に反対して繰り広げた反侵略戦争です。日本では文禄・慶長の役といい、朝鮮では、壬辰祖国戦争、または壬辰倭乱ともいいます。

当時、日本侵略者は朝鮮全土を支配し、ひいては隣国まで征服しようとの凶悪な野望を抱いていました。この野望を果たすため1592年4月、不意に数十万の大兵力で朝鮮に攻め入りました。由々しい危機に直面した朝鮮人民は国を守り、民族の自主権を守るための抗戦に果敢に奮い立ちました。

日本侵略者に反対する戦争は大きく3つの段階に分けられます。

第1段階で朝鮮の軍隊と人民は国内深くまで侵入した敵兵をキョンサン道の朝鮮南海岸の狭い地域に駆逐する大きな戦果を収めました。この時期、リ・スンシン将軍が指揮する朝鮮水軍が制海権をしっかり掌握していたので、敵兵の「水陸併進」の計画は破綻を余儀なくされました。

戦争の第2段階は休戦期間でした。この時期、「談判」の幕裏で自分の敗北を挽回し、侵略の野望を必ず果たそうとの敵兵の企図が粉砕されました。

戦争の第3段階は日本侵略者が武力を増強して、またもや大規模な侵攻を開始した時から朝鮮水軍が敵兵に最終的なせん滅的打撃を加えたロリャン海戦があった時までです。

ロリャン海戦でリ・スンシン将軍が指揮する朝鮮水軍は数百隻の敵船を撃沈、撃破し、数万人の敵兵を殺傷しました。ロリャン海戦での勝利は朝鮮人民が壬辰祖国戦争を輝かしい勝利で締めくくるようにしました。

壬辰祖国戦争での勝利は国の独立とアジアの安全と平和を守るのに大きく寄与しました。

1592年から1598年まで朝鮮人民が日本侵略者に反対して繰り広げた戦いを壬辰祖国戦争と言います。戦争勃発の1592年が干支で壬辰年に当たりますのでそう呼ばれています。

当時、日本侵略者は朝鮮全土を支配し、進んでは隣国まで征服しようとの凶悪な野望に駆られていました。

社会科学院歴史研究所の研究者チェ・チュングクさんのお話です。

「久しい前から侵略戦争の準備を進めてきた日本侵略者は、1592年4月、朝鮮に対する大規模な武力侵攻を行いました。豊臣軍の戦略は陸軍を主力とし、水軍は地上部隊の進撃を支えながら陸軍と合流する『水陸併進』でした。当時、戦争は海と陸地の両方で同時に激しく展開され、朝鮮人民は老若男女を問わず、みなが国を守るために勇敢に戦いました」

壬辰祖国戦争は大きく3段階に分けて行われました。

第1段階で朝鮮人民は国内深く入り込んだ日本侵略者を朝鮮の南海岸の狭い地域に追い詰めるという大きな戦果をあげました。この時期、リ・スンシン将軍'が采配を取る朝鮮水軍は制海権を固く握り、敵軍の「水陸併進」計画を破るのに大きく寄与しました。

戦争の第2段階は休戦期間でした。この期間、日本侵略者は「談判」の幕裏で敗北を挽回し、朝鮮侵略の野望を何としても実現しようと再侵略の準備に躍起になりました。敵軍の企図に警戒心を高めていた朝鮮人民は、当時としては威力ある新しい兵器を作り出し、城の新築と補修を積極的に行いました。結果、敵軍の再侵略を粉砕し、戦争の最後の勝利を成し遂げる物質的な条件が作られました。

戦争の第3段階は日本侵略者が武力を増強して、またもや大規模な侵攻を始めた時から朝鮮水軍が敵軍に最終的なせん滅的打撃を与えたロリャンという沖での海戦までです。ロリャン海戦でリ・スンシン将軍が指揮する朝鮮水軍は数百隻の敵艦を撃沈、撃破し、数万人の敵兵を掃滅しました。ロリャン海戦の勝利によって戦争は朝鮮人民の輝かしい勝利に終わりました。

このように、朝鮮人民は7年間も決死の覚悟で戦って、日本侵略者を追い出し、国の栄誉と尊厳を守り抜きました。

ちなみに壬辰祖国戦争を日本では文禄慶長の役と言います。

（観光）