国の解放後の初の歌

国の解放後の初の歌

朝鮮の音楽史を綴る数多くの歌の中には「朝鮮行進曲」と言う歌もあります。「朝鮮行進曲」は、朝鮮の音楽芸術の発展に大きな功績がある人民芸術家の称号を受けたキム・ウォンギュン*1さんが歌詞を書き、曲を付けた歌です。

キム・ウォンギュンさんは、この歌を朝鮮が日本帝国主義者の植民地支配から解放された翌日であるチュチェ34（1945）年8月16日に創作しました。国の解放は、数十年間、日帝の植民地支配に喘いでいた朝鮮に新しい人間の誕生と劇的な運命転換をもたらした偉大な出来事でした。

国中が感激に沸き返り、町と村は「朝鮮の解放万歳！」、「金日成将軍万歳！」を叫ぶ人波で埋め尽くされていました。みなと一緒に声を限りに万歳を叫んでから家に戻ったキムさんは、ギターを弾きながらこの日の感激を歌詞と曲に託しました。

花園3千里　夜が明ける
明け来る朝に光がさす
進め前へ　3千万はらから
進め前へ　民主朝鮮万万歳
・・・

このようにして人民の心の中に光がさした国の解放の歴史的瞬間、栄える国造りの第一歩を踏み出した朝鮮の姿が、1篇の歌にリアルに映されました。

「朝鮮行進曲」は、創作されるやいなや国中で広く歌われ、解放の喜びを増し、新しい国造りへと人々を呼び起こしました。この歌がきっかけとなり、朝鮮人民の建国の熱意を示した闘いと前進の歌が相次いで創作されました。

「朝鮮行進曲」は、朝鮮人民に新しい朝鮮の初の歌として記憶されています。

（文化―芸術、スポーツ）