伝統楽器を奨励する

伝統楽器を奨励する

国ごとに伝統楽器があり、それぞれの楽器には自民族の英知と情緒が宿っています。朝鮮の伝統楽器は、表現力が非常に繊細で豊富なことで知られています。朝鮮では、芸術を教えるところだけでなく、一般の学校でも伝統楽器の教育を奨励しています。

ピョンヤンのピョンチョン区域*1チョンリマゴリ小学校では、課外クラブ活動を通じて、生徒にカヤグム*2とチャンゴ*3、オウングム*4などの伝統楽器を教えています。学校では、拍子をはじめ伝統音楽の表現手段と演奏技法を深く研究し、それに基づいて生徒の年齢と心理の特性に合う教育方法を編み出しています。

教員のチョン・ヒョンオクさんのお話です。

「今まで音楽の教育に携わって感じることですが、小学生の段階ではわが国の拍子のこくを理解するのがちょっと難しいですね。それで童謡に合わせてわが国の拍子の基礎を身に付けるようにしています。また伝統楽器をこなしながら歌も上手に歌えるよう、声楽の指導も同時に行っています」

学校の生徒は、これまで全国的な芸術コンクールで数回も高く評価され、学生少年の迎春公演でもカヤグムの見事な演奏を見せました。

朝鮮で伝統楽器の教育は、育ち行く世代に自民族のものを愛し、大事にする精神を育むひとつの過程となっています。

（今日の朝鮮）