伝統の遊び―ペンイ回し

伝統の遊び　ペンイ回し

朝鮮の伝統の遊びの中には、ペンイ回しもあります。この遊びは氷と地面の上でペンイと言う駒を鞭で打ってまわす子供たちの遊びです。これは、日本での駒回し*1に似たものですが、朝鮮固有の特徴を持っています。

この遊びは、紀元前277年から紀元668年まで存続した朝鮮初の封建国家、コグリョ、高句麗時代から広く楽しまれてきました。こまの材料としては、おのおれ*2、なつめの木など、重く硬い材質の木が使われました。それは、ペンイの尖がった先を長く保つためでした。

遊びはだいたい6歳から12歳そこそこの子供たちが5、6人ずつ集まって平たい土と氷の上で競い合う方法で行われます。ペンイ回しには、二つのペンイを互いにぶつけあわせたり、だれのペンイが長く回るのかを競いあったり、遠くに飛ばして長く回したりする遊びなどがあります。

子供たちの体を鍛え、思考力と腕を育てるペンイ回しは、今も社会的に奨励されています。

今に至って、ペンイの形はいっそうバラエティーに、効率的になりました。