メアリ音響会社が伝える話

第24回ジュネーブ国際発明及び新技術展覧会で、朝鮮民主主義人民共和国メアリ音響会社出品の『高性能エレクトレット・マイク』に金メダルが授けられました。

メアリ音響会社が開発したこのマイクは、独特な指向性センサーと二重調整方式の導入による柔らかく繊細な音響と、原音そのままの音域の再現で専門家の間で好評を博しています。取材班はその音響製品を紹介する為、メアリ音響会社に行きました。

メアリ音響会社は、平壌の入り口にある祖国統一三大憲章記念搭から少しはなれたところに位置しています。会社では各種高性能のマイクと増幅器、スピーカーを生産しています。

課長のキム・グァンイルさんのお話です。

「メアリ音響会社は、人民の文化生活に深い関心を向けた偉大な金正恩総書記の意に沿って、1991年7月に設立されました。総書記は久しい前に、音響設備で基本のマイクの研究、開発チームを作り、私たちが開発した初の製品を見て、高性能のマイクを生産するよう細やかに導きました。その後、総合的な音響設備の構築に必要な最新音響総合測定設備をはじめ、数十台の科学研究設備も送り、私たちに世界的レベルの音響機材を造るよう詳しく指導しました」

メアリ音響会社は、総書記の深い関心の中建てられました。久しい前から国の音響学の発展の実態を深く把握した総書記は、チュチェ74年（1985）3月、マイクの開発チームを組織し、その後工場の技術者達が作った音響設備を何回も見て、「立派な作りだ」と高く評価しました。

チュチェ95年（2006）3月、総書記は音響会社の研究チームに、自分の力と技術でマイク式のカラオケを作る事についての課題を示しました。国の音響生産技術をより高いレベルに引き上げて、人民により文化的な生活を与える為気を配る総書記の崇高な意に則り、研究者達は先端科学技術を要するマイク式カラオケの開発に積極的に取り掛かりました。

けれど新製品の開発は幾多の困難を乗り越えなければなりませんでした。総書記は研究の実態を調べて対策も講じ、製品開発での難題も解決してやり力と勇気を与えました。それで情報導入室の研究者達は、最新の科学技術も必ず自分の力と技術で開発出来るという胆力を持って、試行錯誤を重ね、今のマイク式カラオケの製作に漕ぎつけました。

会社で生産されるマイクは国内はもちろん、スイスのジュネーブで開かれた国際発明及び新技術展覧会で何回も金賞を授かり、中国と日本での展示会でも大きな反響を呼び起こしました。

今、音響会社では、各種用途に用いられる高品質のマイクと各種音響設備を多量に生産し、既に収めた成果を踏まえて新技術、新製品の開発能力を高める為にも励んでいます。どれも性能が良く信頼性のある音響会社の製品の需要は、日増しに高まっています。

技術者のキム・グァンイルさんのお話です。

「今、生産している製品は、国内はもとより、世界的にも好評です。特に、ジュネーブ国際発明品展で金メダルを獲得した高性能エレクトレット・マイクは、多指向性と単一指向性がとてもよく、広域周波数を持っています。また、劇場だけでなく、会館と野外の舞台など、どこでも、さまざまな用途に使われるよう、高性能エレクトレット・マイクをダイナミックに設計し、生産に導入して、その利用範囲を広めました」

東ピョンヤン・モラン・ショップの店員キム・ミヒャンさんのお話です。

「メアリ音響会社で生産したマイク式カラオケは技術的メカニズムが優れ、廉価なので売れ行きが良いです。2000曲余りの歌と動画のデータ、情報処理の機能を積載していて、とても便利です。今、このマイク式カラオケは、前のものを更新してスピード、音程、音響、残響調節とm楽器音の変換、声変調など10余りの機能があって、ユーザーの好みに合わせた音楽的効果を出して歌えるようになっています。そして、点数評価の機能もあって、興趣がわくよう、面白く歌をこなせる仕組みとなっています」

会社の人達の献身的な努力によって、人民の唄う幸せの歌は一層高らかに響き渡るでしょう。

（偉人伝）