チョンサン里が伝える話

青山里が伝える話

共和国西部にチョンサン里*1という農村があります。さほど大きくなくても国中に知られているところです。

ここで偉大な金日成主席によってチョンサン里精神、チョンサン里方法という、大衆指導方法が生まれたからです。偉大な金正日総書記はチョンサン里の発展にいつも深い関心を払いました。

1971年5月、チョンサン里を訪れた金正日総書記はチョンサン平野が見たくて来ましたといい、田植えの準備と農場の状況について詳しく聞きました。あぜ道を歩き、長い時間、農作業のことを話し合った総書記。それほどチョンサン里のことを心に掛けていた総書記でした。

道が険しいと農場の人たちが何度も言いましたが、総書記は主席がいつも歩んでいる道です、農場の発展のためならいつも喜んでこんな道を歩きますと言いました。その後、またもやチョンサン里を訪れた金正日総書記は、ここは偉大な金日成主席の不滅の足跡が残っているところなので、さらに立派に築き、素晴らしく作るべきですといいました。

総書記は田んぼに出向き、農場員と農場の仕事を助けるために都会から来た人たちにも会い、田植え機の稼動状況も調べました。管理職の人から田植え機の稼動状況について聞いた総書記の顔が曇りました。当時、チョンサン里では田植え機に慣れていないとして、殆ど手作業で田植えを行っていました。

総書記は管理職の人を静かに咎め、主席は田植え機が初めて作られたとき、田んぼに出向き、冷たい雨に濡れながら機械を見ました、主席は農民の仕事を楽にしようとそれほど腐心しています、どんなことがあっても農作業を機械でしなければなりませんと念を押しました。

そして、農場の機械化を実現するためにはどうするべきかについても相談に乗り、農村機械化の模範を示しなさいと励ましました。この日の総書記の教えは農場の発展の貴い指針となりました。

総書記の現地指導のあと、農場の人たちは農村機械化の実現を積極的に進めました。結果、農場員のみなが一つ以上の機械を扱うようになりました。機械化の実現で仕事は楽になり、チョンサン里は住みよいところに変貌していきました。

このことを知った金正日総書記は、チョンサン里が全国に向かって王手をとなえました、チョンサン里はほんとうに非のうち所がないところですと、とても喜びました。

チョンサン里の人たちは金日成主席と金正日総書記の細かな指導のもとで起きた農場の変革の話を今に伝えています。

チョンサン里*1はピョンヤンからさほど遠くない所にある農村です。ありふれた大きくない村ですが、国中に知られている由緒のある所です。

1950年代の末、共和国では生産関係の社会主義的改造が終わり、革命と建設が急ピッチに進んでいました。偉大な金日成主席はチュチェ48（1959）年12月の朝鮮労働党中央委員会総会で、発展する現実に合わせて、幹部の水準を高めることについての課題を示しました。そして、モデルケースを作ろうと、チュチェ49（1960）年2月、当時のピョンアン南道*2カンソ郡*3チョンサン里を訪れました。

チョンサン革命事績館のカン・オクシムさんはこう語ります。

「早朝チョンサン里を訪れた偉大な金日成主席は先ず組合員の家を訪ねました。里の民主宣伝室から20メートルほど離れているリ・ドクフンさんの家を訪ねた主席は静かに主人を呼びました。思いの他、主席が訪ねて来たので老人は恐縮するばかりでした。主席は気さくに何人家族か、分配された食糧はどれ位か、足りなくないのか、キムチ付けはしたかと暮らしについてつぶさに聞きました。リさんの家を出た主席は農家を数戸もっと見て回りました。そして、里の民主宣伝室で組合の管理幹部と話し合い、党細胞の総会も指導しました。こうして主席はチョンサン里の実態をつぶさに調べました」

金日成主席はチョンサン里とともにカンソ郡の実態も具体的に調べました。主席の現地指導の過程はそのまま幹部の活動方法の手本となりました。ナンポ市*4カンソ区域チョンサン協同農場の管理委員長、つまり責任者のユン・チュンファさんのお話です。

「このチョンサン里に15日間もいた主席は、上の人が下の人を助け、上の機関が下の機関を助ける率先垂範を見せるべきだとし、活動方法について詳しく教えました」

金日成主席が編み出した活動体系と活動方法を朝鮮人民は偉大なチョンサン里精神、チョンサン里方法と呼んでいます。チョンサン里精神、チョンサン里方法は実生活でその力が立証されました。昔は到底人の住めるような所でないと言われたチョンサン里は今、住みよい社会主義の理想郷に変わりました。

チョンサン協同農場の作業班長キム・スンシルさんのお話です。

「幹部が率先垂範して農場員とともに働き、難問を解決するので昨年の穀物生産も大幅に増大し、今年の営農準備でもチョンサン里が先頭に立っています。敬愛する金正恩元帥は新年の辞で、農業にすべての力を集中すべきだと述べました。私たちは国の米倉を責任持つ主人らしく仕事に励んで人民生活の向上に極力寄与するつもりです」

金日成主席がチョンサン里精神、チョンサン里方法を創造して半世紀以上が過ぎました。しかし、対人活動本位の偉大な大衆指導方法は今も、朝鮮人民の強盛国家建設を大いに励ましています。