やさしい姿が懐かしいです

やさしい姿が懐かしいです

ピョンヤン市*1モランボン区域*2のプクセと言う町*3に住むチェ・ヨンオクさんの手記です。

「私の家には偉大な金日成主席と共に撮った写真が壁にびっしり詰まっています。中には主席と共に過ごした幸せな幼年時代の写真もあります。私が初めて主席に見えたのはチュチェ49（1960）年4月29日でした。当時、国中の子供に国家から新調の制服が宛がわれましたが、この日、主席は新しい服を着た子供の姿が見たくて私を始め数人の生徒を身近に呼んだのです。私たちの身なりを詳しく見てスカーフやリボンも正してやった主席は、私に勉強や生活について聞きました。両親がなく、姉妹だけで暮らしているとの答えを聞いた主席は、私の住所や姉妹の名前を手帳に書き込みました。

その後、主席の言いつけで1人の幹部が家に来て、暮らしのことを色々と聞きました。そして、私は再び主席に呼ばれましたが、その時、姉妹が一緒に行きました。その間の生活について聞く主席の姿に亡くなった父のことが思い出され、私たちはなんの隔てもなく答えました。この日、主席は私たちに学院で学ぶことを勧め、また、食事も共にしました。主席と同じテーブルで食事をしたそのときの団欒が今も脳裏に焼き付いています。その後、主席は私たち4人姉妹が初等学院で学ぶよう措置を取り、何度も身近に呼んで身の振り方も相談しました。主席の愛情の中で私たち4人姉妹は長い間、国家の幹部を務め、生き甲斐のある人生を送りました。

あれから60数年が過ぎ、私も70の坂を越しています。しかし、肉親の愛情で私たちを見守ってくれた主席のやさしい姿は、時が経つほど強烈に蘇ります。今も私は主席と共に撮った写真を見るたびに子たちにこう言っています。親のいない私たちに施した金日成主席の愛情をいつまでも忘れず、少しでも報いるため全てを尽くすべきだ、と」

（今日の朝鮮）