その心の中には
ピョンヤン・ナマズ養殖工場の支配人であるパク・ヨンロクさんの手記です。
私がピョンヤン・ナマズ養殖工場の支配人になってから、早や20年近くになります。生産計画を上回って達成して、市内の食堂などに魚をいっぱい送るときには、忘れられない過ぎし日々のことが思い起こされます。
チュチェ103（2014）年も暮れかかっていた12月22日、敬愛する最高指導者金正恩委員長が寒い天気もいとわず工場を訪れました。周知のように、ナマズは温水性の魚です。そのため、冬にはナマズの生産量が落ちていました。しかし、人民を思う金正恩委員長の心の中に冬というものはありませんでした。年中新鮮な魚を生産して、人民の日々の食卓をにぎやかにしようと工場を訪れたのです。人民の食生活に潤いをもたらすためには、養殖を中途半端にしたり、なおざりにしたりしては絶対ならないというのがその意図でした。
金正恩委員長は、冬にも生産を正常化できるよう、東ピョンヤン火力発電所からの排水の利用率を高めると共に、太陽熱給湯器をすえつけ、屋外の池にフィルムをかぶせるなど、自然エネルギーを積極的に活用するための対策をたてることについて念を押しました。そして、工場改築の高い目標も示し、のちに数百件の完成予想案を見て指導しました。
翌年の10月30日、再び工場を訪れた金正恩委員長は、屋外の池ごといっぱいになっているナマズを見て、水より魚が多い珍しい風景だと喜びました。そして、冷凍庫に高く積まれている冷凍ナマズのブロックを見て、気持ちがすっきりしたように明るい笑みを湛え、年中積んでおいて人民に供給するようにと言いました。1年の間に工場の姿が見まがうほど一新した、人民の食生活の向上に役立つまた1つの富が創られた、大満足だと言う金正恩委員長の姿を仰ぐと、涙で目がかすんできました。
人民に魚をたくさん食べさせる最も早い方法は魚を工業的に生産することだと言って、魚の増産の秘訣も教えて心血を注ぐ金正恩委員長、まさにその心の中には人民がいるだけ、という思いで胸がいっぱいになりました。人民の喜びと幸せにこの上ない生き甲斐と楽しみを求める金正恩委員長です。その崇高な意図通りに、工場の従業員は生産能力を最大限に利用して、ナマズの生産量を伸ばしています。人民に滅私奉仕する人民の忠僕として生きるのが従業員みなの思いです。
（今日の朝鮮）
2020年の記事
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