80代のアマチュア選手

80代のアマチュア選手

朝鮮に60青年という言葉があります。また、年寄りが好んで歌う「歳月は流れるが良い」という歌にも「90還暦歌う」と言うくだりがあります。

60歳はまだまだ青春、還暦を祝うなら90歳に、と言う意味でしょう。ピョンヤン市*1ラクラン区域*2のクァンムンという町*3に住む82歳のキム・ドクスさんがそれです。

新聞と本などの読書を楽しみ、自由奔放な言語駆使とはっきりした発音でお隣さんと話を交わすキムさんに、周りの人たちは驚きの目を送っています。さらに、20代、30代の若者と卓球台を挟んで向き合い、威勢よくラケットを振り回す姿に、観客はエールを送っています。

同じ町に住むリ・ドンフンさんのお話です。

「キムさんは職場に勤めていた時も、周りの人から尊敬され、親しまれる情熱的な卓球ファンでした。定年退職後も、卓球を１日も中断しませんでしたが、毎年アマチュア同士の試合で好成績を獲得しました」

5年前、アマチュア卓球試合の観戦に初めて行ったキムさんは目を見張りました。選手の中には40代、50代はもちろん、70代、80代の年寄りの顔も見えました。若返ったような気持ちで迫力に満ちて試合を行うその姿を見て、キムさんは考えました。

（至る所にスポーツ施設が立派に整えられて、誰もが心行くまでスポーツの技を覚え、心身を鍛えており、また、このように年寄りたちも競技に参加できるのだから、共和国の制度はどんなに良いだろう）

その後、キムさんは毎年、アマチュア卓球競技に参加して、好成績を獲得しました。家の壁に掛けてある人気賞、闘志賞は、キムさんが若い時代に劣らず、卓球をとても好んでいることを見せています。卓球に対する愛着と情熱が人生の黄昏のキムさんを若返らせているのです。

キムさんのお話です。

「単に運動を好むからと言って、元気な体で長生きするとは言えません。私たち皆が謳歌するこの青春はありがたい社会主義制度が与えたものです」

（今日の朝鮮）