5個の国旗勲章

5個の国旗勲章

勲章は国のために立てた功勲のシンボルである。ピョンヤン市*1ラクラン区域*2のトンイルゴリ第2、と言う町*3に住んでいるユン・ジョンヒさんの胸に5個の国旗勲章が輝いている。その勲章に秘められた功勲を探ってみよう。

ユンさんは軍事任務の遂行中に戦友を救い、20歳のとき、下半身が麻痺した特別部類の傷痍軍人である。国の防衛に青春を捧げたユンさんには社会的に優遇され、安らかに過ごす権利があった。しかし、ユンさんは共和国公民の義務をまず考えた。

―人にとって最も大きな不幸は体が不自由になるのでなく、国のための人生を放棄することだ！―

これがユンさんのモットーであった。ユンさんは自分にできることなら大小を問わず、国のことに少しでもプラスになろうと血のにじむ努力をした。20数年間、全国各地の主な建設現場を訪ねて、琴線に触れる鼓舞活動で勤労者を大いに励ました。

国ではユンさんの行いを高く評価し、国旗勲章第1級をはじめ5個の国旗勲章を授けた。

絶えず施される国の配慮、肉親の情で顧みる大勢の人たち、人生の道連れとなった夫と朝鮮人民軍将校になった息子・・・これら全てはユンさんが体の丈夫な人に劣らず、愛国の道を歩み続ける力の源である。

特別部類の傷痍軍人に授けられた5個の国旗勲章、それは愛国心が生んだ人生の奇跡の何たるかを伝えている。

（文化―くらし）