高い目標を目指して

高い目標を目指して

朝鮮の科学者たちは最先端科学技術を研究開発して科学で人民の楽土を作る思いで一杯です。その中にはハン・ドクス・ピョンヤン軽工業総合大学の研究室主任で博士のウ・ギュンさんもいます。

ウさんは接着剤の研究で少なからぬ成果を収めた実力のある科学者です。ウさんが接着剤の研究を始めたのは15年前からでした。人民軍から除隊して大学に入学したウさんは日用化学工学の専門教育を受けました。

ウさんは多くの工場を見て回りながら接着性の強い接着剤が切実に求められるということを知りました。卒業後、ウさんは接着剤の研究に取り掛かりました。先ず取り掛かったのが敷革材料の熱可塑性の弾性材料と履物の側面の接着に必要な新しい接着剤の開発でした。

ウさんは製靴工場で現状を把握し、数十回もの実験を行いました。試行錯誤を重ねて1年後に前に比べ接着性がはるかに強い敷革表面の処理液の開発に成功しました。この研究の成果は発明として登録され、多くの軽工業工場に導入されて品質向上に大いに役立ちました。

その後もウさんは合成皮革の靴の生産に用いられるポリウレタン用接着剤を開発しました。それが認められてウさんは博士号を貰いました。最近もウさんは新たな有機化合物の添加剤の開発に成功して如何なる材料も貼り付けられる多用途の接着剤を作りました。

研究者のチェ・リョンヒさんはこう話します。

「ウ・ギュンさんが研究した多用途の接着剤は金属やガラス、ゴム、樹脂、木材、磁器、石などさまざまな材料との接着性がよいばかりか、柔軟性に優れたものです。特に接着度が安定し、伝導性のよいこの接着剤は溶接の不可能な違う材料の接着と電気及び電子部品の接着にも広く用いられます」

では、ウ・ギュンさんのお話を聞いて見ましょう。

「世界には数百種の接着剤があります。こうしてみますと、これから達成すべき課題がもっと多いということですね。それで製靴工業だけでなく、他のところでも利用できる良質の接着剤の研究にさらに力を入れようと思っています」

良質の接着剤をより多く開発しようとのウ・ギュンさんの努力は遠からず日の目を見ることでしょう。