風景画の名匠

風景画の名匠

「朝鮮画『クムガン山のソンハ渓谷』は、世界の名山、クムガン山の実景を見るようだ」
「『チャンス山の夏』、この朝鮮画は爽快感満点」
「色彩の表現力が極めて豊富だ」
「朝鮮の美術に見習う点が大変多い」

チュチェ103（2014）年、中国で催されたムン・ジョンウンさんの美術個展で、観客と審査員はため息の連発でした。

ムン・ジョンウンさんは、美術アトリエ・センター、マンスデ創作社の朝鮮画創作団の美術家です。三歳のとき、もみじのような手に鉛筆を取って、ピョンヤンのモラン峰を描いたことがあります。幼少期の希望は国の計らいによって叶い、当時のピョンヤン美術大学に入りました。

卒業してから50年近くもずっと画業に携わったベテランで、肖像画、人物画、風景画など数多くの作品を世に送り出しました。多年に渡って、海外でも活躍し、優れた朝鮮美術を誇示しました。

マンスデ創作社朝鮮画創作団の功労芸術家称号受賞者のリ・ドンゴンさんのお話です。

「ムン先生の絵と色使いの持ち味は、画面にあふれる強い力と鮮烈な色彩です。先生は秋の風景をよく描きますが、豊かな秋の景観、美しく多彩な色調が絵にリアルに表れます。同業者として、あの素晴らしい色合いの出し方に驚かざるを得ません」

ムンさんの真摯な努力とひたむきさは、名画を生み出しました。めったに出会えない絶景を捉えるため、名山の険しい崖や岩の上にも登りました。早朝、目的地に着いて、日が昇るまで名所の各要素を細心に観察します。一旦、画板を広げると、下絵の完成まで筆を離しません。

熱い祖国愛は、画伯のムンさんにとって、新しいものへの飽くなき探究心と尽きない情熱の源でした。ムンさんは、偉大な金正日総書記の著作「美術論」を深く研究し、数年前、朝鮮画の彩色についての論文を完成して、博士号を取得しました。

人民芸術家称号受賞者、芸術学博士のムン・ジョンウンさんのお話です。

「若い頃も頑張りましたが、いつまでも若さに満ち溢れて、国宝レベルの作品、世界の名画を次々と出したいと思います」