金正日花と共に

金正日花と共に

偉大な金正日総書記の誕生記念日の2月16日、光明星節を迎え、朝鮮のいたるところに咲き誇る不滅の花金正日花。機関と企業だけでなく、一般家庭にも見られる満開のこの花には10年あまり、金正日花の研究に知恵と情熱の限りを尽くしているキム・ゲオクさんの真心も秘められています。キムさんは朝鮮金日成花・金正日花委員会の金日成花・金正日花研究所の研究者、博士です。ファンヘ南道*1ウンチョン郡*2で人民軍将校の娘に生まれたキムさんは希望通り、当時の金日成総合大学生物学部に入学し、卒業後は教鞭をとりました。

「金日成総合大学で植物の開花生理について研究していた私は金正日総書記への心からの敬慕の念を抱いていた日本の園芸学者加茂元照*3さんが総書記の名を冠した花の新種を育種したと言う知らせに接しました。感激の思いでその花に関心を持ち、毎年、金正日花祭典を見たわけですが、展示された花が長持ちできず、直ぐ萎れてしまうのでとても惜しい気がしました。それで植物学者の私がこの問題を解決しなければ、と思ったのです」

キムさんはチュチェ90（2001）年から朝鮮金日成花・金正日花委員会で金正日花の研究を始めました。環境の変化に敏感な金正日花は温度と湿度が保障されない状況では外側の花びらから萎れはじめて新鮮度が落ちます。キムさんはこれまでの研究結果をベースに金正日花の鮮度保持という難題解決に取り掛かりました。その過程に、理想的な球根活性剤と有機栄養活性液を開発し、球根の発育と吸水力を高めることができました。

しかし、目標を高く定めたキムさんにとってこれは第一歩に過ぎませんでした。キムさんは花の鮮度を高め、長い間、保持できる最適のデータ集めに没頭しました。試行錯誤を重ねて、ついに花の萎れる主な原因を究明し、その抵抗力を最大限高められる方途を探し出しました。努力の甲斐あって、不利な生育条件の下でも金正日花の鮮度を長い間、保持できる理想的な鮮度保持剤の開発に成功しました。

8年間の研究実績が集約された「チョンファ」という名のこの鮮度保持剤はチュチェ99（2010）年の全国発明及び新技術展覧会に出展され、特等と金メダルに輝きました。そして、世界知的所有権機関の最高発明家賞とメダルを受けました。前より花の咲いている期間は1.5倍に延ばし、花の大きさも1.2倍に大きくするこの保持剤は国中の温室で広く使われています。

今年の5月で60歳の誕生日を迎えるキムさんですが、今も精力に満ちて複合肥料の国産化、開花期の調整、栄養液注入による栽培法の研究に打ち込んでいます。

「金正日花は国際フラワー展などで金賞、一等賞、特等賞を授かり、朝鮮人民だけでなく、世界の人々から『花の王』、世界的な名花と呼ばれています。本当に不滅の花を研究するという誇りで胸がいっぱいになります。総書記の許で幸福だけを味わって来た朝鮮人民皆にとって金正日花をもっと美しく咲かせるのは当たり前のことではないでしょうか。私は息が尽きるまで金正日花の研究を続けるつもりです」