過去の医療従事者の真心

過去の医療従事者の真心

呉英淑（オ・ヨンスク）：朝鮮では今、平時に知り尽くせなかった美しい人達の美談、自分より国と人民を先に思う気高い公民の自覚と本分についての美談が日増しに増えています。

数日前、平壌市*1大同江区域*2東紋総合診療所を1人の老人が訪ねました。万景台区域*3カルリムキル第二洞*4に住むパク・ヒチャン*5さんで、医療従事者の歴があると自己紹介した老人は医療サービス活動に参加させて欲しいと切々と頼みました。医師の不足で苦心していただけに臨床経験の豊かなパクさんの訪問は正に干天の慈雨でした。自分の居住地域でもない所で医療サービス活動を志願する老人の話に誰も胸が熱くなりました。

定年退職の手続きを終えて大同江区域東紋第二洞*6に住む母の家に来たパクさんは、防疫危機の状況に応じて国家防疫活動を最大非常防疫システムに移す事についての朝鮮労働党中央委員会政治局の決定に接しました。1日も早く国中の全ての家庭に平穏と笑みが戻る事を切に祈る思いで、「家庭で用意した常備薬品を苦しい所帯に送って欲しい」と提案する敬愛する金正恩総書記の姿を新聞やテレビで見て、パクさんはつくづく感じる事がありました。総書記がそれ程大事にする人民の傍にいたい思いでした。それでパクさんは母の家の近くにある東紋総合診療所を訪ねたのです。

定年退職の身でまたもや患者の治療に出る老人の姿を見ながら人々はこう考えました。

試練を経る国と運命を共にし社会と集団の為に全身全霊を傾ける熱い思いこそ、今の困難を乗り切る強い力だと。

（今日の朝鮮）

※呉英淑さんの声はBGMに埋もれて聞き取り難い。