農民の家を訪ねて

農民の家を訪ねて

共和国のピョンアン北道*1チョンジュ市*2にイルヘ*3という協同農場があります。住み良い社会主義文化農村として国中に知られています。

この農場に特別人目につく瓦屋が一軒あります。偉大な金日成主席にゆかりのある家です。

イルヘ革命史跡地のリ・チュンヒさんの解説です。

「イルヘは金日成主席の指導を受けたところです。主席はアメリカの侵略を退ける祖国解放戦争の時の1952年6月17日、このイルヘのチュンチョンという村を訪れました。この家は主席が訪れた模範農民のリム・グァンソプさんの家です。真昼の焼け付くような日差しの中、この前の道路に差し掛かった主席はこの家が収穫を多く出した農民の家であることを聞いて、会って見ましょうと言い、庭に入りました」

今はリムさんの孫の夫婦がこの家に住んでいます。孫のリム・ジョンシクさんのお話です。

「戦争のさなかに訪れた金日成主席はこの土縁でおじいさんと膝を交えました。思いがけなく主席に会い感激を禁じえずにいたおじいさんは、むさ苦しいですが中へどうぞ、と申し上げました。すると主席は、外が涼しくて良いですねと言い、土縁のむしろの上に座って、おじいさんの農作の経験も聞き、長い時間、話しを交わしました」

主席は田野に出てリム・グァンソプさんの麦畑と水田も見、二毛作の経験もつぶさに聞きました。そして、地力を高め、二毛作をしてたくさんの食糧を生産したリムさんの経験を国中の農民が見習うようにして戦時の食糧を増産し、国の農業生産も増やしましょうと言いました。

村では金日成主席が訪れた家をそのまま保存し、大事に管理しています。

今も昔のままに立っているこの家の近くには石碑が建てられ、戦時、食糧の増産へと農民を呼び起こした金日成主席の業績を末永く伝えています。