記念写真が伝える話

記念写真が伝える話

共和国のピョンアン北道*1チャンソン郡*2にユピョン*3というところがあります。高い山に取り囲まれ、聞こえるのは小川のせせらぎしかありません。こうした深い山奥にユピョン革命史跡地があります。

チュチェ102（2013）年6月15日、敬愛する金正恩元帥がユピョン革命史跡地を訪れました。思いがけないことに、金正恩元帥に会った史跡地の人たちは喜びに包まれました。夢にも会いたかった元帥だったのです。

解説係は金正恩元帥の所へ駆け寄って挨拶し、元帥さまに会いたかったです、元帥様のおいでになる日を待っていました、ところが、本当においでになるとは考えても見なかったです、といって感激に満ちていました。すると元帥は、今年は戦争勝利60周年になる年だろう、それできっとここへ来て見ようと思ったと言いました。ユピョン革命史跡地は偉大な金日成主席の戦争勝利の業績を伝えるところです。

チュチェ39（1950）年10月28日、金日成主席が80キロの遠い道を走ってここユピョン里に着きました。当時はアメリカと追従国家軍隊の武力侵略を退ける厳しい祖国解放戦争最中の時でした。この日、主席は質素な農家で祖国解放戦争の転機を迎えるための優れた思想と戦法を示しました。そして主席を守っていた軍人たちまで前線に送りました。

縁のものと資料を詳しく見ながら解説係の解説を聞いた金正恩元帥は金日成主席がここにいたのはわずか一日でしかならないが、その一日は朝鮮労働党の歴史に末永く輝く忘れられない一日だったと熱く言いました。そして解説係の解説がうまい、いつから勤めているのか、夫と息子娘は何をしているのか聞きました。解説係は除隊軍人の夫と長女がユピョン革命史跡地のことに携わっており、次女と一人息子は人民軍に服していることを話しました。

元帥は明るい笑みをたたえて家族みなが革命史跡地のことに携わり、国の守りに就いている立派な家庭、愛国者の家庭だと高く評価しました。そして解説係と夫、娘と一緒に記念写真を撮りました。金正恩元帥は史跡地を後にしながら、金日成主席の導きの下、人民軍軍人と人民が発揮した1950年代の精神を永遠に忘れず、後々の世代まで輝かしていこうと言いました。

革命史跡地で撮った記念写真、これには金日成主席の戦争勝利の業績を輝かす道で一生を尽くしているユピョン里の愛国者の家庭を国中が知るようにしたまたといない偉人の祝福の思いが込められていました。

ピョンヤンの都心にチャンジョン*4という街があります。ここに住んでいるチャン・スンニョさんの家には一枚の記念写真があります。

チュチェ101（2012）年9月、新居入りしたチャンさんの家を訪れた敬愛する最高指導者金正恩元帥と一緒に撮った写真です。家族の皆は金正恩元帥がお見えになったあの日のことを忘れずにいます。

チャン・スンニョさんのお話です。 「その日、何の分け隔てなく家族の一人一人と握手を交わして膝を交えた金正恩元帥は暮らし向きについて詳しく聞きました。そして次男のフンを膝の上に座らせて頬もなでてやり、また学校のサッカークラブに行った長男がまだ来ていないという話を聞いては残念に思いました。お金一銭払わずに、家具調度品が一式そろった住宅をあてがわれて感謝の念この上ないのに、家にまで訪ねてきて贈り物もし、長男の帰りを待って余裕のない時間をやりくりし、一緒に記念写真まで撮ったのですから、その時の気持ちをどう表してよいか分かりません。新しい住宅で幸せに暮らすようにといった元帥、元帥と一緒に記念写真を撮ったときの光栄はいつまでたっても忘れられないでしょう」

次男のフンさんのお話です。 「金正恩元帥は『世界名作童話集』をプレゼントし、これから勉強に励むようにと言いました。そして未熟な私の絵描きノートを見て詳しいことを教え、立派な絵に完成するようにと優しく言いました。そのお言葉通りに、私は元帥が再び、訪ねてくるその日にはきっと、自分で立派に完成した素晴らしい絵を見せてあげるつもりです。兄さんも国を輝かせるサッカーの名手になるため一所懸命がんばっています。家族の皆が毎日、金正恩元帥と一緒にとった記念写真を見ては、元帥を再びお迎えするその日を指折り数えて待っています」

金正恩元帥と一緒に撮った記念写真はチャンさん一家に限るものでなく、離れ島の人民軍部隊にも、国の北端のラソン*5にも掲げられています。国のいたるところに掲げられているこの記念写真は金正恩元帥はいつも人民と共にいる人民の指導者であることをそのまま見せるものです。