緊張激化の禍根、情勢激化の張本人

緊張激化の禍根、情勢激化の張本人

朝鮮と北と南の関係での雪解けで、第23回冬季オリンピックが嘗て無い熱気を帯びました。これは朝鮮の主導的で大胆な措置、善意と雅量による前向きな努力を抜きにして考えられません。国際社会がこれを歓迎し、朝鮮半島で緊張状態が完全に終わる事を期待しています。これに全面的に反してアメリカは南朝鮮軍部好戦勢力と共に、「定例」という触れ込みで合同軍事演習を又もや繰り広げようとしています。

年初めに朝鮮半島で緊張緩和の雰囲気が表れると、これに慌てふためいたアメリカは「冬季オリンピックの閉幕後核戦争演習を行う」と騒ぎ立てました。大会最中に南朝鮮駐在アメリカ代理大使は、「来る4月、合同軍事演習『キー・リゾルブ』と『フォール・イーグル』を正常施行する予定だ」と公開しました。アメリカ国防総省の東アジア太平洋担当報道官も、「アメリカが合同軍事演習の期間を冬季オリンピックと重ならないようにした」とし、その後の演習の再開を露骨に曝け出しました。

アメリカのこうした動きは、平和と安定を望む朝鮮民族と国際社会の要求と念願、北と南の関係改善で国の統一の新しいページを開こうとの共和国の真心こもる努力に、真っ向から挑む事です。北と南の関係に表れる改善の雰囲気は、アメリカが南朝鮮とその周辺で合同軍事演習を必ず行う必要性が全く存在しないという事を立証しています。

この度北と南は決心さえすれば、朝鮮半島で戦争を防ぎ緊張緩和させる事が出来るという事を世界にはっきり示しました。この度の冬季オリンピックは、分裂と対決でなく和解と団結を望む朝鮮民族の意思が内外に力強く示された主な契機となりました。

もしアメリカが朝鮮半島の情勢緩和を望んでそれに少しでも関心があるなら、合同軍事演習計画を取り止めるべきでしょう。ところがアメリカは頑なに合同軍事演習を繰り広げようとしています。これは緩和の機運が高まる朝鮮半島の情勢を、前の朝緊張状態に逆戻りさせる危険極まりない妄動です。

先日、カナダ・グローバル化研究所はホームページに、「アメリカと南朝鮮の合同軍事演習『キー・リゾルブ』と『フォール・イーグル』は4月に、『乙支フリーダムガーディアン』は8月に行われる予定だ。こうした合同軍事演習は朝鮮の北と南の関係改善に水を差す行為で、平和に対する最も高いハードルとなる。計画通り合同軍事演習が行われる場合、朝鮮は対応せざるを得なくなるだろう」という文を載せました。

アメリカの「ワシントン・ポスト」、インド政治外交雑誌「政治事変」をはじめ各国のマスコミも、「アメリカがオリンピックが終わる次第、直ちに南朝鮮に圧力を加えて大規模な合同軍事演習を始めるなら、必ず朝鮮の軍事的対応を招きかねないだろうし、情勢は一触即発の緊張状態へと逆戻りするだろう」と主張しています。

外信の主張から分かる事ですが、アメリカが繰り広げようとする合同軍事演習は朝鮮半島の情勢を緊張激化へと追い遣る禍根であり、アメリカは正に情勢激化の張本人です。合同軍事演習は明らかに朝鮮民族に核の惨禍を降りかけ、神聖な国土を朝鮮人民の血で濡らそうとのアメリカの凶悪非道な侵略戦争、核戦争演習です。

共和国はこれを絶対容認せず、アメリカが南朝鮮傀儡集団と共に合同軍事演習を再開するなら、それに断固対応するでしょう。

（時事評論）