細かい線模様の鏡

細かい線模様の鏡

細かい線模様の鏡は、朝鮮古代の遺物です。青銅で作ったもので裏に細かい線の模様があります。

社会科学院歴史研究所のクォン・スンアン研究室主任のお話です。

「細かい線模様の鏡を見ますと、形は丸く、表はピカピカしてよく映るようになっており、裏は独特な模様で飾られています。裏の縁には断面が半円または3角形の縁取りをし、その縁の中に精巧な細かい線の模様が刻まれています。模様は、3角形、円形など幾何学的模様ですが、多くの円や直線が1つも歪んだり、くっついたりしたものがありません」

最初は、鏡の模様が単純でしたが、青銅精錬技術の発達とともに徐々に複雑かつ精巧で洗練された模様に完成されました。鏡の裏には中心からやや外れたところに紐を通す輪が2、3個あります。細かい線模様の鏡はファンヘ北道*1ポンサン郡*2、ピョンアン南道*3テドン郡*4など朝鮮の各地方の遺跡から出土しました。

細かい線模様の鏡は独特な形、細かい線の繊細な構成と鋳造術の精巧さなどを通して朝鮮の古代青銅工芸の発展ぶりを今に伝えています。

（観光）