第7期第3回総会

朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会

朝鮮労働党の金正恩委員長が併進路線の偉大な勝利を誇り高く宣言、党の新たな戦略的路線提示

朝鮮労働党中央委員会第7期第3回総会が、チュチェ107年（2018）4月20日、平壌で行われました。

朝鮮労働党の金正恩委員長が総会を指導しました。総会には、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員と政治局委員、委員候補、党中央委員会の委員と委員候補、党中央検査委員会委員が参加しました。党中央委員会のメンバーと各省・中央機関、各道・市・郡、主な工場・機関・企業・共同農場の党と行政幹部、そして武力機関の人達がオブザーバーとして参加しました。

総会には次のような議案が上程されました。

• 第1に、革命発展の新たな高い段階の要請に即して社会主義建設を更に力強く推し進める為の労働党の課題について
• 第2に、科学教育に革命的な転換をもたらす為に
• 第3に、人事問題について
   

第1議案

総会では第1議案が討議されました。

朝鮮労働党の金正恩委員長が第1義案の報告をしました。

金正恩委員長は、「革命発展の要請と目下の情勢下で、社会主義建設の更なる高い段階の目標を達成する為の重大な問題を討議し決定する為に、党中央委員会第7期第3回総会を開いた。昨年、国家核武力の完成を宣言した後、共和国の主導的な行動と努力によって、全般的な情勢が朝鮮革命に有利に急変している」こう述べ、朝鮮半島と地域で緊張緩和と平和に向かう新たな気流が形成され、国際政治構図で劇的な変化が起きている事について通報しました。

金正恩委員長は「僅か数ヶ月前までも想像出来なかった出来事が相次いでいる驚くべき現実は、朝鮮労働党の併進路線の輝かしい実りだ」と述べました。そして今から5年前、朝鮮労働党が歴史的な2013年3月総会で、目下の情勢と革命発展の要請からして、経済建設と核武力建設を併進する革命的な戦略的路線を示した事に触れました。また、「国家核武力建設という歴史的な大業を、5年足らずの短い間に完璧に達成した奇跡に等しい勝利は、朝鮮労働党の併進路線の偉大な勝利であると同時に、英雄的な朝鮮人民ならではの輝かしい勝利だ」と述べました。

金正恩委員長は、併進路線を実行する為の労働党と国家、人民挙げての奮闘の中、経済建設も進展した事に触れました。そして、「自立経済の威力を強く発揮出来る見通しがつき、国の経済全般が上昇の軌道に乗ったのは、朝鮮労働党の併進路線の正しさと実践での力を大きく誇り示すものだ」と述べました。

金正恩委員長は、党中央委員会2013年3月総会で示された経済建設と核武力建設の併進についての、朝鮮労働党の戦略的路線が明らかにした歴史的な課題が、見事に実行された事を誇り高く宣言しました。また、「朝鮮労働党の併進路線が勝利した結果、平和を守る強い霊剣を手中に収める為に困苦欠乏に耐えて来た朝鮮人民の闘いは見事に締めくくられ、子孫達が世の中で最も尊厳ある幸せな生活が営めるしっかりした保障がもたらされた。核開発の工程全般が科学的に順序に従って行われ、運搬打撃手段の開発やはり科学的に*1行われて、核の兵器化の完結が検証された状況下で、今や我々には如何なる核実験と中長距離大陸間弾道ロケットのテスト発射も必要無くなり、これに従って北部の核実験場も使命を終えた」と述べました。更に、我々の力を我々が求める水準にまで到達させ、我が国家と人民の安全を頼もしく守れる基礎の上で、世界人民の共通した願いと志向に即して核兵器の無い世界の建設に積極的に寄与しようとの、朝鮮労働党の平和愛好の立場を明らかにしました。

金正恩委員長は、「経済建設と核武力建設の併進についての戦略的路線が示した歴史的な課題が見事に達成された今、朝鮮労働党は勝利の自信を持って革命の前進の速度を更に加速化し、社会主義偉業の最終的勝利を早めるべき重大な革命課題を前にしている。共和国が世界的な政治思想の強国、軍事強国の地位を確かに占めた今の段階で、全党・全国が社会主義経済建設に総力を結集する事、これが朝鮮労働党の戦略的な路線である。『社会主義経済建設に総力を結集して朝鮮革命の前進を更に加速化しよう』というスローガンを高く掲げて、革命的な総攻勢、経済建設の大進軍を力強く促すべきだ。新たな戦略的路線を実現する為の闘争の当面の目標は、国家経済発展5ヵ年戦略遂行の期間にすべての工場・企業で生産正常化に励み、田野ごと豊かな秋を迎えて国中に人民の笑い声が高らかに響き渡るようにする事だ。これから先、人民経済の主体化・現代化・情報化・科学化を高い水準で実現し、人民皆に、他人に羨むもの無い豊かで文化的な生活をもたらす事だ」と述べました。

金正恩委員長は、党と国家の活動全般に於いて経済を優先させ、経済発展に国の人的・物質的・技術的潜在力を総動員する事等、新たな戦略的路線をあくまで実行する為の課題を方途を示しました。

総会では第1議案についての討論がありました。

発言した人達は、共和国を戦略国家の地位に堂々と押し上げた歴史的な勝利を宣言し、社会主義経済建設に総力を結集する新たな戦略的路線を示した金正恩委員長の報告を、全面的に支持しました。

第1議案についての決定

総会では第1議案についての決定を全会一致で採択しました。

決定「経済建設と核武力建設の併進路線の偉大な勝利を宣言するにあたり」には、次のような決定が明言されています。

1. 党の併進路線を実行する課程に、未臨界核実験と地下核実験、核兵器の小型化・軽量化、超大型核兵器と運搬手段の開発が順序に従って行われ、核の兵器化を頼もしく実現した事を厳かに闡明する。
2. チュチェ107年（2018）4月21日から、核実験と大陸間弾道ロケットのテスト発射を停止するだろう。核実験停止の透明度を保障する為に、共和国北部の核実験場を廃棄するだろう。
3. 核実験の停止は世界的な核軍縮の為の重要プロセスで、共和国は核実験の全面停止の為の国際的な志向と努力に加わるだろう。
4. 共和国に対する核脅威や核による挑発が無い限り核兵器を絶対に使用せず、如何なる場合にも核兵器と核技術を移転しないだろう。
5. 国の人的・物質的資源を残らず掘り起こして強力な社会主義経済を建設し、人民生活を画期的に向上させる為に総力を結集するだろう。
6. 社会主義経済建設の為の有利な国際的環境をつくり、朝鮮半島と世界の平和と安定を守る為に、周辺諸国と国際社会との緊密な連携と対話を積極化するだろう。

決定「革命発展の新たな高い段階の要請に即して社会主義経済建設に総力を結集する事について」には、次のような決定が明言されています。

1. 党と国家の活動全般を社会主義経済建設に志向させ、総力を結集するだろう。
2. 社会主義経済建設に総力を結集する上で、党と勤労者団体組織と政権機関、法律執行機関、武力機関の役割を高めるだろう。
3. 各党組織と政治機関は、党中央委員会第7期第3回総会の決定実行の状況を常時掌握し総括して、徹底的に実行するようにするだろう。
4. 最高人民会議常任委員会と内閣は、党中央委員会総会の決定に示された課題を実行する為の法的・行政的・実務的な措置を講じるだろう。

第2議案

総会では第2議案が討議されました。

朝鮮労働党の金正恩委員長が第2議案の報告をしました。

金正恩委員長は科学教育に革命的な転換をもたらす事に触れ、「第1議案として討議した経済建設に総力を結集するのは、科学教育の急速な発展を抜きにして考えられない。科学と教育を発展させるのは、革命の命脈をしっかり受け継いで行く万年の計の事である。国を持続可能に、将来性を持って発展させる為には、可視的な成果より科学と教育を重視し、その発展に力を入れるべきだ」と述べました。そして近年、朝鮮労働党が革命発展の更に高い段階の要請に即して科学教育を守り立てる為の積極的な措置を講じ、少なからぬ成果を収めた事と、科学教育部門に表れている欠点とその原因を分析して総括しました。

金正恩委員長は、『科学で飛躍し教育で未来を保障しよう』という戦略的なスローガンを示し、科学技術強国、人材強国の建設に拍車を掛ける為の課題と方途をはっきり示しました。

第2議案についての討論がありました。

発言した人達は、科学教育を最大に重視し革命発展の最優先課題とした気高い意図を心に受け止めて、共和国を科学技術強国、教育の国、人材強国として輝かせる為に、責任と役割を果たす決意の程を述べました。

第2議案についての決定

次いで、第2議案についての決定「科学教育に革命的な転換をもたらす為に」が採択されました。

決定には次のような事が反映されています。

1. 科学技術の威力で経済強国建設の大道を開いて行くだろう。
2. 知識経済時代の要請に即して、共和国を社会主義教育強国、人材強国につくる為に励むだろう。
3. 科学教育部門で『追いつけ追い越せ、見習え運動』、『経験交流運動』を力強く繰り広げ、縄張り主義を徹底的に無くすだろう。
4. 科学技術と教育に対する国家の投資を増やし、社会を挙げて科学重視、教育重視の気風を更に徹底的に確立するだろう。
5. 各党組織は、党中央委員会総会の決定実行の為の具体的な対策を講じ、常時掌握し総括して徹底的に実行するだろう。
6. 内閣は党中央委員会総会の決定を実行する為の、行政・実務的な対策を講じるだろう。

第3議案

総会では第3議案の人事問題が取り扱われました。

党中央委員会政治局委員を補選しました。

金正角（キム・ジョンガク）同志を党中央委員会政治局委員に補選しました。

党中央委員会の委員と委員候補を更迭・補選しました。

シン・ヨンチョル、孫哲珠（ソン・チョルチュ）、張吉成（チャン・ギルソン）、金成男（キム・ソンナム）の各同志を党中央委員会委員候補から委員に、キム・ジュンソン、キム・チャンソン、チョン・ヨングク、リ・ドゥソンの各同志を党中央委員会委員に補選しました。

リ・ソングォン、ホン・ジョンドゥク、ソク・サンウォン、チャン・ギルリョン、パク・フン、コ・ギチョル、アン・ミョンゴン、コ・ミョンチョル、キム・ソンウク、ホン・マンホ、キム・チョルハ、キム・ヨング、キム・チョルリョン、キム・イルグクの各同志を党中央委員会の委員候補に補選しました。

党中央検査委員会委員を更迭・補選しました。

コ・チョルマン、チェ・ソングンの各同志を党中央検査委員会委員に補選しました。

結語

朝鮮労働党の金正恩委員長が、総会で歴史的な結語を述べました。

金正恩委員長は、「この度の総会で併進路線の勝利を宣言し、経済建設に総力を結集する路線を示したのは、チュチェの社会主義偉業で歴史的な意義のある政治的出来事だ」と述べました。そして、「党中央委員会第7期第3回総会の基本の精神は、併進路線の偉大な勝利に基づいて自力更生の旗高く、朝鮮革命の前進の速度を更に加速化して、第7回党大会が示した社会主義建設の更なる目標を繰り上げて達成する事だ」と述べました。また「労働党の新たな革命的路線に貫かれている根本の核、基本の原則は自力更生だ」とし、「これまでと同様、今後とも、専ら自力更生、堅忍不抜の力で繁栄の活路を開き、素晴らしい未来を早めるべきだ」と述べました。

（ニュース 2018.04.21）