童話「三人の狩人」

童話「三人の狩人」

童話「三人の狩人」は、偉大な金日成主席が語った内容に基づいています。 そのストーリーは次の通りです。

ソルゲコルという村には、ノッポ、デブ、チビと呼ばれる三人の狩人がいました。三人は、トラを捕らえた者には、高い官職と財物が下りるという官庁の広告を見ました。

それで早速、サスム谷に住むおじいさんを訪ねて、トラの在り処を教えてくれとせがみました。

サスム谷のおじいさんの前で、三人は、五葉松の実を一発で命中して落とし、デブは家のように大きな岩を拳で叩いて割りました。

一方ノッポは家の後ろの大きなオノオレの木をいっぺんにひねっては抜き取りました。

チビは、瞬く間に屋根に飛び上がってはおじいさんを驚かせました。

おじいさんは、三人が力をあわせればトラをいくらでも捕らえられるといって、トラの谷に行く道を教えました。

おじいさんの言ったトラの谷の大きな洞穴の前でいくら待ってもトラは現れませんでした。

山の麓の方で一匹の鹿が木の枝に角が引っかかってもがいているのを見たデブとノッポは先に捕らえようとかけていきました。

これをチャンスとばかりにチビは、二人の銃を林にすばやく隠しました。

無駄骨を折って帰ってきたデブは、お前だけがトラを捕らえようと銃をかくしたんだ、とチビを持ち上げて茨林に投げてしまいました。

デブは平たい岩の上にトラが腰を伸ばして座っているのを見ては喚声を上げました。

トラの足跡を先に発見したのは自分だとか、銃をくれとかで、三人はすったもんだの挙句、力比べをし始めました。

チビが棍棒を持って二人に飛び掛りましたが、銃にぶつかって折れてしまいました。

三人は、お互いに相手を欲張りだと罵りながら、げんこつを振り回し、くたくたになるまでぶったりけったりしました。

喧嘩の末、力が尽きて息切れ切れの三人を見守っていたトラがみんなに襲い掛かりました。三人の運命はもう決まりきったものでした。

この話は、いくら力と才能がずば抜けても、互いに心が合わないと滅びるということを悟らせています。

（コンテンツ―本）

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