社会主義保健医療制度が一番です

社会主義保健医療制度が一番です

私には、格別の感情で見る一枚の写真があります。キムマンユ病院*1を退院した後、試合に臨んだのですが、その試合を終えて撮った写真です。他の人にはごくありふれた写真なのに、と思われるかもしれませんが、私はその写真を見るたびに、人生の喜びを感じ、力づけられています。

私は昨年の5月初め、キムマンユ病院で総合検診を受け、マルファン症候群*2と診断された人です。この病気の発病率は、世界に25万人のうち一人に過ぎませんが、いったん病気にかかりますと、手術に成功したとしても術後の経過が悪いので死亡率が高いと言います。

目の前が真っ暗になりました。幼い時からスポーツを好み、一時はピョンヤンスポーツ団のバレーボール選手であった私が難病にかかるとは決して考えられませんでした。余命2ヶ月しかないと言われて、全てを諦めてしまいました。ですが、キムマンユ病院のお医者さんたちは私を心臓外科に入院させ、治療に取り掛かりました。

手術は5月24日、行われました。後で知ったことですが、手術は9時から21時まで行われたとのことです。執刀をした医長先生は、術後の回復が安全で早くなるよう新しい方法で複雑な手術をしたと言います。また、担当医さんと看護婦さんも、私のそばに付きっ切りで、術後の経過を観察したと言います。

意識を取り戻した後も、多くのお医者さんと看護婦さんが、回復に良いという強壮剤やご馳走を用意して持ってきました。赤の他人である私に、病院の方々は親兄弟の思いで関心を向け、誠意を尽くしてくれました。その真心があって私は快方に向かい、退院の運びとなりました。

その日、お医者さんたちに、手術費と3ヶ月間の入院治療費を計算すればいくらですかと聞きました。それに正確に答える方は一人もいませんでした。後日、海外出張の機会にある病院でそれについて聞きましたが、その費用はなんと15万ドル近くになるとのことです。普通、診察費は100ドル、総合検診費は2000ドル、一日当たりの入院治療費は200ドル、心臓手術費は10万ドル・・・実に、莫大な金でした。

もし私が朝鮮に生まれなかったら、また、全般的無料治療制のような人民のための保健医療政策がなかったら、今の私を考えられるでしょうか。そのおかげで、私は生まれ変わりました。

共和国の社会主義保健医療制度が世界で一番です。