磁器の花瓶と木の彫刻「独立闘争」

贈り物　磁器の花瓶と木の彫刻「独立闘争」

これは1980年、タイ民族党副書記長のシアルド・ピヤバン国会下院第1副議長率いるタイ訪朝団が偉大な金日成主席に贈ったものです。贈り物には朝鮮人民を自主の道へと正しく導いて不滅の業績をなした金日成主席を敬慕して止まないタイの人民の心がこもっています。

木の彫刻はタイの歴史話をテーマにしたものです。中世にタイは国力が弱いためミャンマーの侵略を受けました。タイの王は降伏を強いるミャンマーの王に二人きりの格闘で勝負を決めることを提案しました。一進一退の末、タイのナレスエン王はミャンマーの王を突き殺して勝ち、それ以来ミャンマーはタイを攻めなくなったと言います。

これを記念してタイでは二人の王の格闘を象った銅像を建て、民族の尊厳と独立の象徴にしています。タイではこの銅像を原型にした芸術作品をとても大事にし、尊敬する人に贈ったりすると言います。

木の彫刻は高さ63センチ、長さ72センチのものです。贈り物の磁器の花瓶も代表団の人たちが直接デザインしたものです。

花瓶は陽刻と透刻で二頭の竜とつるを描いた実用工芸品です。タイでは昔から竜は勇猛と不老長寿、花とつるは幸せの象徴となっていると言います。花瓶の高さは25センチ、口の直径は6.7センチです。

タイ訪朝団の人たちは1980年10月、金日成主席に会った席上で木の彫刻と磁器の花瓶をプレゼントし、主席のご健康を祈ると述べました。

今この贈り物は国際親善展覧館に大事に保管されています。