民族文化遺産を保護する

民族文化遺産を保護する

1945年11月16日、ロンドンの国際連合教育文化会議では、ユネスコ、国連教育科学文化機関設立の憲章が採択されました。設立後、これまでの70数年間、ユネスコは各国の人々の心の中に平和愛好の精神を植え付け、人類の文明と発展、世界の平和と安全に貢献してきました。

「グローバル化」による文化の「一体化」を防ぎ、多様な民族の文化を保存して発展させるための努力の一環として、ユネスコは「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」と「無形文化遺産の保護に関する条約」を採択しました。今、この条約は人類文化の多様性の保護と持続可能な発展を促すのに大いに役立っています。

1974年10月18日、ユネスコに加入した朝鮮では、久しい前から国家的な関心と支援の中、民族遺産の保護に大きな力が入れられています。朝鮮の多くの歴史遺跡が世界文化遺産に、無形文化遺産が人類の代表的な無形文化遺産に登録されました。

コグリョ（紀元前277年―紀元668年）の始祖王であるトンミョン王の陵*1

リョンガン大古墳
ナンポ市*2にある5世紀のコグリョの壁画古墳

コグクウォン王陵*3
ファンヘ南道*4アンアク郡*5にある4世紀半ばのコグリョ壁画古墳

朝鮮初の統一国家・コリョ（918年―1392年）の始祖王であるワンゴン王の陵*6

コリョ・ソンギュン館*7
992年に建てられた国の最高学府

ソンジュク橋*8
ケソン市*9のソンジュク洞*10にあるコリョ時代の石橋

スンヤン書院*11
1573年に建てられた地方の私立学校

「キムチ漬けの風習」
2015年11月に世界無形文化遺産に登録

「朝鮮相撲」
2018年11月に世界無形文化遺産に登録

文化省の民族遺産保護局のリ・ソンヒョンさんのお話です。

「今、私たちは国の優れた民族遺産を世界遺産に登録するための活動を積極的に進めています。クムガン山*12を世界文化及び自然遺産に登録するための活動と、無形文化遺産の『ピョンヤン冷麺の風習』を人類の代表的な無形文化遺産目録に登録するための活動を積極的に進めています」

共和国の民族文化遺産の保護政策により、国の民族遺産は人類共通の文化財としてさらに輝くでしょう。

（世界と朝鮮）