楽しい冬休み

楽しい冬休み

今は朝鮮の生徒たちにとって楽しい冬休みの期間です。1月は朝鮮でもっとも寒い時期です。しかし、子供たちは寒さにめげず、冬を楽しく過ごしています。生徒たちは冬休みの間、復習をしたり、村や町の至るところで伝統の遊びや様々なスポーツに興じたりします。

もっとも普及されている伝統の遊びは凧揚げ、縄跳び、こま回しなどです。青く、清らかな冬空に色も形も様々な凧が悠々と飛びます。どれもが子供たちが自分の夢や希望を込めて夜を明かして造ったものばかり。そんな凧が風に戯れながらぐんぐん空に昇っていく姿に通りすぎる人誰もが足を止めます。

生徒たちの明るい姿はピョンヤンのあちこちに築かれた公園でも見られます。中でもテドン川*1の辺にあるローラースケート場は笑いさざめく子供たちの声で一杯です。レースでもするかのように腕を前後に激しく振りながらコースを滑っていく子供たち。

ローラースケート競走にすっかりはまっているようです。急勾配が現れたかと思うと、その次は深い溝、技を試すコースは子供たちのテクニックばかりでなく、勇気を試す場でもあります。

テドンガン区域のトンムンという小学校4年生のキム・ギョンイルさんはこう話します。

「僕は午後はいつも友達と一緒にここに来ます。ローラースケートをしていると寒気も吹っ飛ばされるし、体も鍛えられます」

冬休みの醍醐味はマシク峰でのスキーキャンプです。生徒たちは天然の山岳地帯に立派に築かれたマシク峰スキー場*2でスキーをしながら体を鍛えています。プロの選手になったつもりで格好をつけて滑り降りる子供たち。

スケートや橇乗りに興じた余り、時間が経つのも忘れている子供たち。みなの顔に咲いた笑いの花はマシク峰の冬景色に彩りを添えています。

朝鮮の生徒たちにとって冬休みは心身ともにリラックスし、鍛える楽しい時です。