楽しい一時

楽しい一時

テドン川*1の中洲ルンラ島*2にあるルンラ人民公園。正月を迎え、公園の電子娯楽館は空席がないほど人が大勢集まります。ピョンヤンのいたるところに造られた公園と遊園地にも電子娯楽館が設置されていますが、ここはいっそう賑わっているようです。

職員の話によりますと、ピョンヤンの誇りとして名高いルンラ島の異色の風景に誘われて公園を訪れた人々が、ここ電子娯楽館で楽しい一時を過ごしているとのことです。

状況判断能力と運動センスを培う電子娯楽は、とりわけ子供たちに人気です。2つのコーナーからなる電子娯楽館では、狩り、戦車ゲーム、そして、オートバイとスノーボード、ボートの競走、競馬など数十の娯楽が楽しめます。

キム・グムヒ班長のお話です。

「第1コーナーと第2コーナーにはそれぞれの特徴があります。第1コーナーは射撃や競走など壮快な感じの娯楽と思いますと、第2コーナーは激しく体を動かしながらの娯楽で、運動派にもってこいです」

オートバイとボートの競走と戦車ゲームは、子供たちに一番人気のある娯楽です。

「僕は戦車ゲームが一番好きです。5回もやりましたが、まだまだやりたいです」
「僕はここの娯楽施設はすべて扱ってみましたが、本当に面白かったです。時間が経つのも忘れるくらいでした」

娯楽館には、子供に劣らず大人も大勢います。子供たちにつられてきた親たちですが、我知らずその世界に溶け込んでしまいます。パイロットや運転手、競馬騎手になった気持ちで、次々と現れるハードルを巧みに通り抜けていきます。

目標を一発で命中させる人がいれば、雪の上を全力で疾走するスノーボード選手もいます。成功を祝う拍手と笑い声・・・時間もだいぶ過ぎましたが、なかなか帰る気にはならないようです。

職員の話によりますと、ここでは毎日のように多くの人々が楽しい一時を過ごしていると言います。子供たちと若者だけでなく、女性と年寄りなど誰もが楽しむと言います。

正に、人民の笑い声あふれるルンラ人民公園の電子娯楽館です。