朝鮮画「金隊長の号令チャンベクの谷間に轟き渡る」

朝鮮画「金隊長の号令チャンベクの谷間に轟き渡る」

朝鮮には指導者を描いた美術作品が多くあります。そのなかには20世紀の前半、偉大な金日成主席が朝鮮を占領した日帝に反対して武装闘争を展開した抗日革命闘争のときに創作された作品もあります。

1930年代から創作されたこうした美術作品は朝鮮の美術発展の歴史に大きな意義があります。ご紹介する朝鮮画「金隊長の号令チャンベクの谷間に轟き渡る」もこの時、創作された代表作です。

朝鮮美術家同盟中央委員会朝鮮画分科委員会委員長の功労芸術家称号の受賞者チョン・ヨンさんはこう語ります。

「この絵は白い雲が浮かぶペクトゥ山*1の山頂に立って、はるかかなたの祖国の山河を眺める金日成主席の尊い姿と敵を睨み付けて咆哮するペクトゥ山の虎の威容をリアルに見せています。これらの描写は当時、人民の間に広く伝えられていた数々のペクトゥ山の伝説を感銘深く、芸術的に見せるものです。ペクトゥ山の気概と胆力をそのまま体現したパルチザンの金隊長の偉人の風格に現を抜かし、両手を挙げて震える敵も描かれていますが、これを通して主席をペクトゥ山の虎のような存在として仰ぐ朝鮮人民の思いをリアルに表しています」

絵は古い歴史を持つ掛け軸形式の構図をとり、民族の聖地であるペクトゥ山と空高く浮かぶ雲は作品の伝説的な内容を一層引き立たせています。

今も朝鮮人民は侵略者の日帝を手玉に取った抗日パルチザンの将軍である金日成主席の尊い姿を仰ぎ、作品が大切に展示されている朝鮮美術博物館を絶えず訪れています。