朝鮮東海岸の絶勝―チョンソクチョン

朝鮮東海岸の絶勝　叢石亭

朝鮮東海岸沿いに下りますと、昔から絶勝として知られたところが多くあります。カンウォン道*1トンチョン郡*2の海岸にある石柱からなるチョンソクチョン*3と言うところもそのひとつです。

チョンソクチョンは、噴出した火山の溶岩が冷めて固まりながら多角形の柱の玄武岩となり、長い間の海食作用によりできた石柱です。青く澄んだ海原に浮かぶ石柱は、海岸に沿って一千メートルの区間に広がっています。正に、その奇妙な姿は名だたる石の工芸家によりできたようです。

形によって立像、座像、臥像に分かれます。石柱はいずれも奇妙で、その中で最も神秘なのは一個、または数個からなる立像です。そそり立つ高さ数十メートルの立像は、磨き上げたような六角柱になっていて最も奇妙です。

特に４本の石柱になっていてサソン峰*4と呼ばれるのは、昔、四人の天人が峰の上で遊んだと言う伝説を残しています。

チョンソクチョンの日の出もまた壮観です。赤々と燃えるような朝日が昇るときには、金色、銀色の波が石柱に突き当たって虹がかかります。また、望月が昇るときのチョンソクチョンは銀色の錦をかけたようです。

地元の人たちは、世界的な絶勝のクムガン山*5になぞらえてチョンソクチョンを「トンチョン・クムガン*6」と呼んでいます。