新人段階の「カンドン人」

新人段階の「カンドン人」

この前、金日成総合大学歴史学部の研究チームは、ピョンヤン市カンドン郡リムギョン労働者区の自然洞窟で、旧石器時代の遺物を新しく発掘しました。

発掘前の洞窟の入り口

発掘後の洞窟の内部

人類化石

代表的な哺乳動物の化石

カン・ジュンチョル研究員とハン・グムソク室長のお話です。

「自然洞窟に対する全面的な発掘を行いましたが、その過程に人類化石7点が発見され、9種、300数点の獣類の骨の化石と274個の胞子粉末の化石が見つかりました」
「これまでカンドン一帯で多くの遺跡が発掘されましたが、人類化石が発見されたのは今回が初めてです。これらの化石に対する総合的な分析と研究の結果からみて、30代の女性と推定され、これらの化石の年代は電子常磁性共鳴年代測定法によって、およそ2万3千年前のものと確証されました」

朝鮮民主主義人民共和国考古学学会はカンドン郡リムギョン労働者区の自然洞窟から発掘された化石に対する審議を行い、ここで発見された人類化石を地名にちなんで「カンドン人」と命名しました。 非常設有形遺産審議・評価委員会の審議と内閣の決定により、リムギョン洞窟遺跡は保存遺跡に登録されました。

朝鮮民族の元祖であるタングン、檀君が葬られているピョンヤン市カンドン一帯で新人段階の「カンドン人」が始めて発見されたのは、この一帯が人類文化の黎明期から人間が連綿と暮らし、悠久な歴史と文化を創造して来た地域であることを、人類学的に明白にする上で大きな意義があります。

（文化―歴史）