教育者夫婦の幸せ

教育者夫婦の幸せ

国中のすべての家庭に新年を迎える喜びが満ちています。ピョンヤン建築大学の教員であるリ・ヨンチョルさんとピョンヤン機械大学の講座長であるリ・ジョンスクさんの家庭からも笑い声が間断なく聞こえています。

一人娘のリ・スクヨンさんは、一生、教壇に立っている両親を誇りに思っています。リさんは研究のため出張先にいる夫の心まで合わせて、両親が大学の教育でさらなる成果を収めることを願い、新年の挨拶をしました。

教育者夫婦の家には朝早くから教え子たちが相次いで訪ねてきました。教え子たちから新年の挨拶を受けるたびに、リ・ジョンスクさんは過ぎし日々のことを振り返ってみます。

30数年間、リ・ジョンスクさんが教えた学生は数知れず、その一方で、国の教育の発展にも大いに役立っています。実益がある数件の優れた教授方法を編み出して全国に一般化し、多くの参考書と価値ある論文を執筆しました。第34回全国科学技術祭典で評価の高い外国語学習支援プログラムをはじめ、実効性のあるコンテンツとプログラムを開発して、教育の情報化にも寄与しました。

リ・ジョンスクさんの講座は大学で成果の多いチームに数えられています。リさんから教わった学生たちは、今まで全国的な大学生の外国語コンテストで高く評価され、昨年はトップを占めました。

ピョンヤン機械大学の学生であるハン・ウンソンさんとキム・ギョンイルさんはこう話しています。

「昨年、大学がトップを占めたのはリ先生の苦労に負うところが大きいです。私は昨年のコンテストには参加できませんでしたが、今年は必ず参加して高い成績を勝ち取ることで先生を喜ばせるつもりです」

「この4年間、先生の講義を受けながら本当に忘れがたいことがたくさんありました。時には厳しく、また優しい母親のような先生でした。私たちは４年間、知識だけを学んだのではありません。数十年間、教え子のためにすべてを捧げるその姿から、真の生き方のなんたるかを学びました。熱心に勉強して必ず先生の期待に沿うつもりです」

リ・ジョンスクさんのお話です。

「夫婦ともども教育者なので多くの教え子が訪ねてきます。お正月には大学を卒業した教え子たちや今在学中の学生も訪ねてきます。大学のことや社会に出て自分たちが収めた成果について話し合いながら祝日を楽しんだりします。その時は人並み外れた教員の誇りを感じるものです」

また一年成長した教え子たちの姿から、国の未来を描き出し、限りない幸せに満ちている教育者夫婦です。

（フィーチャー）