戦場に響き渡った歌

戦場に響き渡った歌

抗日の女性英雄金正淑女史は国の解放のための抗日革命戦争に参加して目覚しい軍事政治活動を展開しました。常に隊員たちの先頭に立って勇敢に戦った女史は犠牲精神を発揮し、大胆な活動で戦闘勝利に大いに寄与しました。

チュチェ27（1938）年のある日、中国東北地方の双山子というところでの戦闘のときのことです。敵軍の騎兵は一気に陣地を占める勢いで襲い掛かりました。偉大な金日成主席は騎兵を接近させて射撃の命令を下しました。

金正淑女史は先頭で襲い掛かる馬を見事に命中させました。先頭の馬が宙返りするや、敵軍の騎兵は慌てふためきました。女史は射撃の腕を発揮して騎兵を一人一人撃ち落としました。

初の攻撃で騎兵が撃退されるや、敵軍の歩兵が襲いかかりました。稜線を覆いかぶさるようにして襲い掛かる敵軍めがけて隊員たちは復讐の銃弾を浴びせました。敵軍は兵力を補充しながら執拗に襲い掛かりました。

時間が経つにつれ、戦闘は熾烈を極め、雨まで降り始めました。夜間の襲撃戦、そして強行軍を経て一休みする間もなく早朝から戦闘をしている中、雨まで降り出したので革命軍の隊員たちも疲労困憊していました。

金日成主席は雨に打たれながら直接機関銃を握って戦闘を指揮しました。相次いで撃退された敵軍が兵力を総動員して突撃し、状況は不利になりました。この時、司令部が位置した所で力強い歌声が響き渡りました。金正淑女史が歌う革命歌謡でした。

寒風すさぶ山の中
志気たからかな革命軍
・・・

歌声は隊員たちの胸を復讐心で燃えたぎらせ、たちまち合唱となって敵軍を慄かせました。戦場に響き渡った歌声はペクトゥ山*1の女性将軍の気高い精神そのままで、革命的楽観を見せるものでした。

このように金正淑女史は抗日大戦の日々、多くの戦闘に参加して隊員たちに必勝の信念を与え、戦闘の勝利に貢献しました。