情熱を燃やしている人たち

情熱を燃やしている人たち

朝鮮で経済建設に拍車がかけられている中、科学者、技術者の役割もそれだけ非常に高まっています。

ピョンヤンのキムチェク工業総合大学の科学者たちは、人民経済の各部門に切実に必要な科学、技術上の諸問題を解決して、工業の近代化、科学化の実現を先導しています。その中には金属工学部の分析機器研究所のリ・ジュンギ所長もいます。

人民科学者の称号と博士号を受けた助教授リ・ジュンギ所長のお話です。

「周知のように国の科学技術の発展水準イコール国力と言います。その意味から見ても、私たち科学者の使命と任務の重要性がわかるでしょう。研究チームはこれまで品質向上に切実に求められる各種の近代的な分析器を開発しましたが、それに基づいて、今、人民経済の発展に大いに役立つ先端技術製品の開発をモットーに、研究を深めています」

リ所長が自力で分析器を製作する目標を立てたのは10数年前のことでした。当時、近代的な分析器は世界的にも、発達したいくつかの国だけが独占していたので、首をかしげる人もいました。しかしリ所長は科学技術の成果は誰が与えるのではなく、自らの力によって達成するべきだと言う覚悟で分析器の開発にためらうことなく身を投じました。

草分けの道だったので困難も多々ありましたが、リ所長を責任者とする研究チームは文献資料についての調査を深め、研究を続けました。倦むことを知らない頑強な闘志と豊かな経験、高い実力があって、努力は実を結びました。分光技術に基づく朝鮮式の近代的な分析器を開発して、人民経済各部門の多くの工場、企業に取り入れて、品質向上に大いに役立ちました。

特に各種有機物質の成分含量を試薬を全く使わず、迅速かつ正確に分析できる近赤外線スペクトル分析器を開発して、研究チームはチュチェ103（2014）年、世界知的所有権機関の発明家メダルと証書を授かりました。科学研究で大きな成果を収めたリ・ジュンギ所長は、今年、国の最高科学技術賞である2月16日科学技術賞を受けました。

分析機器研究所の研究チームは今、先端レベルのライン式細胞分離器の開発を完成し、導入するための研究を行っています。

（今日の朝鮮）