恵まれた人生です

恵まれた人生です

金日成賞受賞者の朝鮮舞踊家同盟中央委員会書記長、人民俳優のホン・ジョンファさんのお話です。

私が舞台生活を始めてもう60年が過ぎました。

人の一生とも同じ日々を感慨深く振り返ってみますと、チュチェ48（1959）年6月24日のことが一番先に思い浮かびます。この日、偉大な金日成主席が第7回世界青年学生祭典に参加する共和国の芸術団のリハーサルの指導のため、多忙を極める中、じきじきモランボン劇場を訪れました。そのとき私は舞台を踏んで2年しかならない新人として、このグループに選ばれ、踊りを担当しました。

朝鮮の女性が主席の許で幸せを営む喜びを見せる作品の内容は私の生活そのままでもありました。日帝の植民地支配当時、鉄道労働者の次女に生まれ、幼年時代から踊りが好きで周りの人たちから愛されましたが、踊りを踊りたい私の夢は叶えられませんでした。主席が国を取り戻して初めて私の夢はかない、舞踊学校を経て願いどおり舞踊家になりました。

私は甲斐ある生活を送る朝鮮の女性の姿を踊りで表したい気持ちで一杯でした。主席の教えどおり、民族的形式に社会主義の内容が込められた芸術作品になるためにはどうするべきかを考えた末、私は躍動する時代を描いて、動作が速いわたしの個性を生かしながら作品の構成を新たにしました。そして、虐げられ、蔑まれてきた朝鮮の女性が社会主義制度の下で革命の片方の車輪を力強く押して行く甲斐ある人生を、喜びの中見せるのに焦点を絞り、熱心に訓練しました。

この日、私が踊った「歓喜」と言う題の踊りを見た主席は、立派な内容の踊りだ、と言って、関係者に私の年と名前を聞いたと言います。そして、若いのに動作が素早く将来性がある、これから立派な舞踊家に育てようと言ったとのことです。主席が、1回の出演を通して私の才能の芽を見つけ出し、それを大事にして、未来の立派な舞踊家に育てようと言ったのですから、その感激をなんと言い表してよいでしょうか。私が出演した舞踊「歓喜」、「牧童と乙女」、フォークダンス「3人の舞」などは第7回世界青年学生祭典をはじめ国際祭典で金メダルを受けました。主席は数回にわたり、私の舞踊を見ては高く評価もし、欠点も指摘してくれました。いつかは、私を身近に呼んで、ホン・ジョンファさんの踊りは、スピーディーなのが特徴だとし、私に祝杯も注ぎ、立派な人民の芸術家になるよう励ましてくれました。

偉大な金正日総書記は私が創作に熱中するようあらゆる措置を取ってくれました。総書記は、私を呼んで、現実の中で作品を創作するよう教え、私の創作した作品を見てはもっと立派な作品を作るよう励ましてくれました。時には直接テーマも与え、構成も教えたり、また訓練も指導したりして名作の完成へと導いてくれました。不世出の偉人たちの導きの下、私は「チャンゴの舞」、「私の中隊」など多くの名作を手がけました。その日々、私は金日成賞受賞者、人民俳優になりました。

総書記の格別の配慮により、60歳と70歳の誕生日をはじめ4回も個人の舞踊発表会を催しました。特典、光栄とは正にこのことでしょう。不世出の偉人たちの温情にはきりがありません。先日、敬愛する最高指導者金正恩委員長は私に80歳の誕生日祝いのプレゼントを送りました。恵まれた人生を思い起こし、私は確信するものです。不世出の偉人たちがいて、朝鮮の女性の誇り高い人生も、朝鮮の舞踊芸術の永遠の花園もあると、です。

（今日の朝鮮）