思索と情熱を惜しまない

思索と情熱を惜しまない

普通、社会・経済の進歩に役立つ新たな科学技術の成果に接すると、先ずはその開発者が思われがちです。でも、開発者にアイディアの糸口を与える人の労を思う人はいません。

科学技術殿堂のチェ・ソンシル室長のお話です。

「私が情報学という学問と縁を結んだのは、大学を卒業して人民大学習堂に入ったときからでした。仕事の過程に、進んだ科学技術を普及し、国の文明を先導する上で文献情報学がどんなに大事なものなのかに気付き、この学問の研究に没頭しました」

チェさんは、人民大学習堂で10数年間、図書収集業務の情報化、標準化に努めました。日進月歩の世界と渡り合える電子図書館の模型を探究し、現実に適用するためのチェさんの思索は、新築の科学技術殿堂の管理職になった後も続きました。

多量の最新データの検討で疲れるときもありましたが、立証されたデータに研究の糸口を見出し、新たなアイディアに思いつく探究者の姿を描いて、一層発奮しました。今、誰もが迅速に閲覧できる科学技術の一つ一つのデータは、こうして確保されました。

殿堂の子供の夢のエリアと学生閲覧室、障害者閲覧室のホームページにもチェさんの思索と探究が秘められています。チェさんは科学技術殿堂のデータ収集システムを改善し、電子蔵書管理システムを開発、導入して情報学博士号を取得しました。

国の科学技術の発展に大いに寄与したチェさんを従業員の誰もが尊敬しています。

チェさんの努力が秘められた一つ一つの資料は新たなアイディアと発見に繋がり、国の科学技術の発展に役立っています。

（文化―科学技術）