忘れられないその日（キム・スボク）

忘れられないその日

労働英雄称号を2度も受け、人民教員の称号を受けたピョンヤンチャンジョン小学校のキム・スボク校長の手記です。

おかっぱ時代に教鞭をとってから歳月は流れ、いつしか80の峠を眺めている私です。過ぎ去った日々のことを思い起こすたびに、偉大な金正日総書記への偲ぶ思いは募るばかりです。私は金正日総書記に会ったチュチェ54（1965）年10月10日のことを忘れることが出来ません。

この日、私は総書記の臨席の下、催された朝鮮労働党創立20周年の祝宴に招かれました。総書記は私の手をとって、抗日革命家たちに生徒みなを優等生、模範生徒に育てた英雄校長だと紹介しました。

そして私に教員は革命家です、それでみなが先生の方々を尊敬しているのです、抗日革命家たちが偉大な金日成主席に衷情を尽くしたように生徒たちに主席の偉大さについての教育と革命伝統の教育をよくして、革命のルーツが何かを深く植えつけなければなりません、

といいました。しばらくして、宴席をたつ前に総書記は私の手を握って元気で革命の花を引き続き咲かせてください、又お会いしましょう、と言いました。この日のことを一生忘れず、私は数十年間、教育に全身全霊を打ち込みました。

その日々に少なからぬ成果を収めましたが、総書記はこれを大事にして金日成主席の生誕60周年を迎えるときは、主席のネーム入りの時計の表彰を、共和国で初めて人民教員の称号が制定された時は一番先に人民教員の称号を授かるよう取り計らいました。そして私は朝鮮知識人大会にも参加しました。またといない偉人たちの配慮には限りがありません。

「チュチェ101（2012）年5月、私は新築された学校を訪れた敬愛する金正恩元帥に会いました。この日、沿革紹介室を見た元帥が私に校長先生が娘の時から今まで一生を教育に携わってきたのは高く評価されることだといった時、私は主席と総書記が偲ばれてこみ上げる涙をどうすることもできませんでした。歳月が流れるほど募るばかりのその恩愛、その信頼がまさに私を国中に知られる教員の革命家、女性活動家に育てた滋養分でした」

それで私はこれまでの人生を通して痛感したことがあります。またといない偉人を迎えるとき、私たちみなの人生、尊厳も輝くということです。私は今もこの貴重な真理を幼い生徒たちの胸に深く植えつけています。