彫刻と共に60年間

朝鮮の名だたる美術アトリエセンターであるマンスデ創作社には、60年もの間、彫刻に携わる金日成賞、金正日賞の受賞者で人民芸術家の称号を受けたリュ・ハリュルさんがいます。

北国のリャンガン道*1の山里に生まれたリュさんは、中学時代に担任教師にアドバイスされて世界の名人を彫刻にして褒められました。それが縁になって彫刻に趣味を持ち、後に当時のピョンヤン美術大学に入学しました。

当時、朝鮮では1日に千里を天かけるという伝説の馬、チョンリマを駆る勢いで全ての部門と分野で一大飛躍を遂げていました。やがてチョンリマの時代が誕生しました。チョンリマは朝鮮のシンボルでした。

チュチェ48（1959）年、偉大な金日成主席がチョンリマ銅像のデザインを指導したことが大学に知らされました。すっかり興奮したリュさんは銅像の創作者に会いました。

「私はチョンリマ時代の大学生です。しかも専門に彫刻を学ぶ者として、チョンリマ銅像を建てるのに知恵と情熱の限りを尽くしたいと思います」

こうしてリュさんは学生時代に朝鮮人民のヒロイズムを誇る記念碑、チョンリマの朝鮮のシンボルとして世界に広く知られたチョンリマ銅像を建てるのに加わりました。ピョンヤンのモラン峰*2の麓に建てられたチョンリマ銅像には人民賞が授けられました。この銅像を建てるのに加わったのはリュさんの一生の誇りとなりました。

あれから60年間、リュさんは数多くの力作を世に送り出しました。テドン川*3の河口の多目的ダムである西海閘門*4の門柱の彫刻、マンスデ芸術劇場の前の彫像、共和国英雄の称号を受けたチョ・オクヒさんの彫像など国宝級の価値ある作品を出しました。その他、民族色の濃い彫刻も多く創作しました。「天女」、「恵まれた子」、「放課後」、「オクリュドン」がその代表作です。

リュさんは彫刻の国際祭典にも参加し、現地で直接作品を創作して、審査員と祭典の参加者を驚かせました。