子守歌に惹かれて

子守歌に惹かれて

国際民主婦人連盟マルシア・デ・カンポス・ペレイラ委員長は、数年前に発表した「世界の女性の鑑、金正淑女史」という文でこう書いています。

「金正淑女史が歌った子守歌にその気高い思いが秘められている。

眠れすやすや　坊や　眠れ
すくすく育って　銃をもって
祖国解放万歳の声轟く所に
坊やは前で　私は後ろで戦おう

子守歌は、子供がやすらかな夢を見るようにと寝付かす歌で、世界の3大子守歌といわれるモーツァルトとシューベルト、ブラームスの子守歌には夜が明けるまで楽園の夢の中ですやすやと眠ることを願う母親の暖かい愛情がこめられている。この世の母親みなが、わが子の幸せな将来を祝福しながら、花と星と夢の国を子守歌で描いているとき、女史は国の解放という夢、愛国に燃える夢を幼い総書記に抱かせたのである」

世にまれな女性英雄を称え、子守歌に込められた女性革命家の気高い思いを世界に伝えたカンポス委員長にはどんないわれがあったでしょうか。

朝鮮民主女性同盟中央委員会チェ・チュンヒ副委員長のお話です。

「女性問題の解決と今世紀の鑑となる女性を心待ちにしていたカンポス委員長は、訪朝して、多くの所を見ました。前から朝鮮人民、とりわけ偉大な金正日総書記に魅せられていたカンポス委員長は、女性特有の関心から世にまれな英雄を生み育てた金正淑女史について多くのことを知りたがりました。それで、女史についての本も耽読し、また、各所を見ながら女史の足跡を心に刻み付けました。その過程に習った金正淑女史が作った子守歌に深い感動を覚えたようです。女史が作った子守歌を覚えながら高ぶる気持ちを抑えきれずにいたカンポス委員長が忘れられません」

金正淑女史は、他の女性とは比べようもない深くも深い志を持っていました。息子が国と民族の立派な息子になり、国のための聖なる戦いに勇躍立つことを願いました。幼い息子に、国の解放の気高い志を植え付けながら歌った子守歌。

カンポス委員長にインタビューした「朝鮮の声」のパク・ソンエさんのお話です。

「記者ということもあってカンポス委員長と連れ立っていろいろなところを訪ねました。その時、カンポス委員長は、ペクトゥ山*1の金正日総書記の生家にとても心が引かれましたが、丸木小屋に保存されてあるゆかりのものにとりわけ、目が引かれました。木のピストルとナイフ、双眼鏡、朝鮮地図などは、すくすく育って銃をもって、祖国解放万歳の声轟く所に、坊やは前で私は後ろで戦おう、と金正淑女史が歌った子守歌を今一度思い起こさせるものでした。女史のこの子守歌のメロディーに、どれほど強く胸を打たれたかというのは後日、カンポス委員長が書いた文でうかがい知ることができました」

偉人の後ろには偉大な母がいるものです。銃があってこそ国もあり、またその国を守り抜けるので先軍、軍事優先の真理を子守歌に込め、国の明るい未来を息子に託した金正淑女史。女史のその願いは、金正日総書記の成長の一歩一歩を守ってくれた精神的力で、滋養でした。

後日、偉大な金日成主席が、金正淑がわれわれに残した遺産といえば、金正日を未来の指導者に育て、党と祖国の前に立たせたことです、彼女が革命の前に残したもっとも大きな功績は、まさにこれです、と言ったのは女史の功績への高い評価ではないでしょうか。

またといない偉人を生み育てた金正淑女史の子守歌はいついつまでも歌い継がれるでしょう。