子供向けの絵専門の人

子供向けの絵専門の人

話題の主人公はピョンヤンのピョンチョン区域のヘウンという町に住んでいるチョ・ムンヒさんです。一生を子供向けの絵を創作するのに尽くしています。

今年75歳のチョさんは教育新聞社の画家を務めました。長年の功績が認められて国から功労芸術家の称号を授かりました。朝鮮には「コッポンオリ」、花のつぼみという表題の幼稚園児向けの雑誌があります。チョさんはその雑誌の編集部に属した画家でした。

これまで子供たちの生活と心理に着眼した多くの作品を手がけました。チョさんの作品はいつも子供たちの純粋な気持ちをうまく捉えています。絵「おはようございます」はチョさんの代表作と言える作品です。

おとなしくお辞儀をする子がいると思うと頭を地面にぶつけるようにしてお辞儀をする子、他の子を手で押しのけながら偉そうな格好でお辞儀をする子、遠くではにかみながらじっと見つめている子、頭ごなしに先生の腕に飛びつく子、チョさんは日常入念に観察した子供たちの様々な姿をリアルに再現しました。この作品は国家所蔵品となっていますが、今も見る人誰もが思わず顔をほころばせます。

絵が出来上がると先ず、子供たちに見せる、これがチョさんの創作活動の特徴だそうです。子供たちがそれをみて笑ったり、はしゃいだりして喜ぶと間違いなくヒットしたとのことです。これはおかっぱの娘時代から頭がごま塩になった今まで少しも変わらない日課のようになりました。

子供たちの意見を聞き入れながら創作した沢山の絵が国家的な展覧会で当選しました。その中には、綱引きや伝統の遊びに興じる子供たちを描いたものや、ハンカチ回しという遊戯をする子供たちの絵もあります。

今日もチョさんの親しい友達は子供たちです。生涯、絵と共に子供たちの成長に貢献しよう、これがチョさんの思いです。

今もチョさんは変わりなく子供たちと共にいながら新しい作品を生み出しています。