子供たちが待っていた正月

子供たちが待っていた正月

偉大な金日成主席は生涯、子供たちを一番可愛がりました。子供たちと共にいる時が一番嬉しいといって毎年正月ともなれば、まず、子供たちのところへ行って祝ってあげました。

それで子供たちは主席に見える正月を指折り数えて待っていました。主席に見える、主席に私たちの公演を見ていただくという思い一つで子供たちはいつも正月を描いてみました。

あー、正月　又来て頂戴
大元帥と共に過ごした
楽しかったその日が懐かしい
あの日の正月　又これないの
大元帥と一緒だった忘れえぬ正月
その日　また来て頂戴

チュチェ78（1989）年の大晦日もそのように迎えた一日でした。この日、ピョンヤンのマンギョンデ学生少年宮殿で子供たちの迎春公演がありました。金日成主席は国のことで多忙な中にも新春を迎える子供たちを祝ってあげようと宮殿を訪れました。

あまりにも嬉しくて主席に抱きつく子供たち、主席の前で詩を詠じ、絵描きの腕を見せる才能のある子供たち。宮殿のロビーには主席に見えた子供たちの幸せの笑い声が満ち溢れました。

マンギョンデ学生少年宮殿の芸術クラブに入っていたキム・ギウォンさんは当時のことをこう思い起こしています。

「歳月が流れましたが、今も幸せだったその日のことを忘れていません。主席が宮殿を訪れた日、私は国中の少年団員みなの思いを込めて主席にお祝いの挨拶を差し上げました。主席は私の名前は何で、いくつなのかを聞き、熱心に勉強するようにと優しく言いました。そして私たちと共に記念写真を撮りました。その後の正月も私は何回となく主席に見える光栄に浴しました」

大元帥微笑みながら共に撮った
大切な写真家々にある
あの日の正月　又これないの
大元帥と一緒だった忘れえぬ正月
その日　また来て頂戴

この日、金日成主席は子供たちの公演も見ました。子供たちはお父さんに自慢するかのように歌や踊りを披露しました。公演を見ながら主席は世に羨むものなく才能を思う存分伸ばしている国中の子供たちの姿を見るようで、終始、明るい笑みをたたえていました。

その年は子供たちが初の迎春公演を披露したチュチェ38（1949）年12月のその日からちょうど40回目を迎える日でした。解放なった国で子供たちが芸術公演を行うようにした主席は厳しい戦争の最中にも、戦後の復興建設の困難なときにも子供たちに喜びを与えるため心血を注ぎました。

子供たちを大事にする主席の思いやりによって正月は子供たちにとって一年のうち、最も嬉しい日となりました。子供たちと一緒にいれば10年は若返るようだ、そんな時が一番嬉しい、子供たちのために革命も建設も行うものだと言った主席でした。

その日の金日成主席の明るい微笑み、優しい声が今も思い起こされて子供たちは常に幸福感を感じています。