夫婦ともども人民俳優

夫婦ともども人民俳優

ピョンヤン市*1ポトンガン区域*2のソジャンという町*3に名優のチェ・デヒョンさんがいます。80歳の峠を越えたチェさんは奥さんと娘さん一家と一緒に住んでいます。チェさんと奥さんのパク・チョンオクさんは二人とも朝鮮人民の間に広く知られた人民俳優称号の受賞者です。

チェさんはこれまでの数十年間、100編余りの劇映画とテレビドラマで主役と脇役を見事にこなしています。チェさんは劇映画「川は流れる」で朝鮮人民革命軍の小隊長役、つまり敵背に派遣された「すきぐし売り」の役を務めました。チェさんはいつも俳優時代のことを感慨深く思い起こしています。

見事な演技、それは偉大な金正日総書記の導きの下でのみ、生まれることが出来た、と言ってチェさんはこう続けました。

「多分、1968年1月7日のことと思います。金正日総書記は私たちと一緒に劇映画『川は流れる』を見て、すきぐし売りの役をこなした俳優がとてもユニークな演技を見せた、名前より、すきぐし売りと呼んだほうが良いだろう、といって私の演技を高く評価しました」

パク・チョンオクさんは一生の間、翻訳版の映画の台詞をリアルにこなして人々に親しまれてきました。パクさんは世界の名画の台詞の吹き込みで大役を果たしました。

パク・チョンオクさんはこう語ります。

「金正日総書記は何度も私を身近に呼んで他の国の映画の台詞をとてもリアルに吹き込んでいると評価しました。その時のことは歳月がたっても忘れられません」

指導者の信頼と配慮の中、チェさん夫婦は40年余りも助け合い、導き合いながら国の映画芸術の発展に尽くしてきました。

長男のチェ･リョンさん、やはり、数十年間、映画俳優として活躍し、今は翻訳版の映画の台詞を吹き込んでいます。一生、映画界に従事する親たちも考え及ばなかった息子の才能を見つけ出したのはありがたいこの国でした。チェ･リョンさんは社会主義制度の下で系統的な教育を受け、今に至りました。

チェ･リョンさんのお話です。

「親たちが高い実力で国の文学芸術の発展に尽くしてきたように私もバトンタッチして映画芸術の発展にすべてを尽くすつもりです。真の意味での家庭の幸せもこれだと思います」

その通りです。この家庭の幸せは代を継いで営む真の人間の尊厳と栄誉です。幸せな人生を送るよう配慮の限りを尽くした偉大な金日成主席と金正日総書記です。

それでチェさん一家は正月の日には決まってマンスデの丘の主席と総書記の銅像を訪れ、心からの敬意を表しているのです。