天然記念物―ネグムガンのモミ林

天然記念物　内金剛のモミ林

朝鮮の東海岸にある金剛山、クムガン山*1は多くの滝と滝壺、奇岩絶壁が絶勝をなし、世界の名山と呼ばれています。

クムガン山は地域的な特性によって内金剛、ネグムガン、外金剛、エグムガン、海金剛、ヘグムガンに分けられますが、そのネグムガンにもみ林があります。渓谷の美しさを誇るネグムガンに鬱蒼と茂っているもみ林はなかなかの風情ある眺めです。その面積はおよそ128ヘクタールです。

ネグムガンのもみは100～200年育ったものです。常緑針葉樹のもみは全般的な形が円錐形になっています。

一番高いのは20メートル、根元の直径は2メートルです。葉は4月下旬から生え、5～6年間付いています。もみは30年育つと実を結びます。

ネグムガンのもみは大きいのも特徴ですが、涼しい風に乗って来るその香りがとても気持ちを和らいでくれます。

ネグムガンの遺跡の周りのもみ林は山の風致を一層引き立てています。

ネグムガンのもみ林は朝鮮の自然のもみ林の典型で、学術的にも意義があり、クムガン山の風致造りに一役買う重要な天然記念物です。

珍しいネグムガンのもみ林は大事に保護されています。